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会話文

「孤独はいいものだということを、我々は認めざるを得ない。なればまた、孤独はいいものだと話し合える相手がいるのは、もっといいことだ」


「……急に何、言ってるのよ。春と秋のためにわざわざ放課後、学校に残ってまで勉強を見てあげてるのに」


「夏、うるさい。飽きたの。真面目に勉強したから疲れたし」


「三十分もたってないけど?」


「私も、飽きた飽きた。勉強なんてなくなればいいのに」


「秋まで……」


「ふふふ。はーちゃんもあーちゃんも、お勉強が嫌いですものね」


「分かりきったことを笑いながら言うな冬。いい加減、私だってこの馬鹿の相手ばかりできないのよ? 少しくらい本人たちに自覚させないと」


足音。ドアを開ける。


四季

「ど、どどしましょう! 大切なノートがなくなってしまいました。助けてください、皆さん!」


「しししーちゃん、おお落ち着いてください」


「冬ちゃんこそ、落ち着いてくださいー」


「どこかに置き忘れてきたとかじゃないの?」


四季

「絶対違います! 今日は鞄の中から出してませんもん。それに、何か変な紙もありましたし」


「……それを先に言え、馬鹿」


少し間をおいてから。


「四季が言うことを信じれば放課後、職員室に行っているうちにB5用紙が鞄の上に置いてあった、と」


四季

「はい、それでノートがなくなっていたのです」


「実際、それが本当だったとして何で四季のノートなんか奪ったんだろうね」


「確かに、どうしてでしょうね。絶対、くだらない物なのに」


「冬ちゃん、四季にだけ辛辣だよね」


「嫌いってわけでもないんだろうけどね。……話がずれてきた。話題をこの紙のことに戻そうか」




続きはない。

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