姫とアルビノ
白い髪、赤い目。何もかも私とは違う彼。
誰にも愛されていないと嘆いていた彼。
太陽の下に出ることもできない夜に愛された彼。
そんな彼は、綺麗で儚くて優しくて、雪に愛された彼は私のことを好きになってくれた。
そんな彼を愛すことができるのは、そんな彼に愛されることができるのはなんて幸せなのだろう。
おおまかな設定
わがままで、自己中心的で、ミーハーで、自分が一番綺麗で素敵で、人を貶したり、蔑んだりするのに長けていて、最悪を詰め込んだ姫と入れ替わった少女の話。
入れ替わったときには既に「おしおき」として辺境に移っていた。
一般人の家と同じくらいの家に使用人もいない(些細なことで怒って追い出してしまった。
新しい使用人を親が与えなかったから)。
宝石や高そうな服も全部、没収されている。
そんな中で目を覚ましたから普通の村娘に憑依したと思っている。
最初は現実を受け入れられなかったが、次第に自分で生活するようになった。
趣味は刺繍と料理を作るになった。
そんな中で、意外と普通に暮らしていたときに、真っ黒いフードつきのマントに真っ黒い手袋、白い仮面をつけた人と買い物帰りにぶつかってしまう。(周りの人は彼が何者なのか分かっているから不思議に思わない)
それが出会い。
その時に、自分で作った刺繍のハンカチを落としてしまう。
それに気づかず、謝って帰ってしまう。
そのハンカチを彼がわざわざ少女に届けに来てくれて、少女がお礼に食事を振舞う。(少女は理由があるのだろうと格好のことをスルー)
彼は雪の国の王様の五番目の息子。
アルビノは雪の国では尊いもの。雪の精霊に愛されている。
彼は元々の姫を知っており、まったく性格が違う姫に戸惑っていたが、だんだんと好きになっていった。
なんやかんやあって両思いになる。
両思いになってから結婚式に憧れているときのことを思い出し、結婚式ごっこをしようと彼に言う。
だけど、結婚式がない世界だったので、誓いの言葉を言うだけのごっこになった。
ちなみに、その誓いの言葉を聞いた雪の女王と彼が契約と誤解している。
契約は、絶対に守らないといけないもの。
その後、幸せに暮らしていると、親に家に帰って来いと手紙が来た。
後日、使者も送ってくると。
その手紙を彼に見せると自分も用事があって何日か帰れないから、帰ればいいと言われた。
ちなみにその用事は実は雪の国の王子様の誕生日のパーティーだった。
少女が呼び戻されたのもそれが理由。
呼び戻されてから、まったく違う姫の様子に親は反省したのだと喜んだ。
誕生日パーティーに行くと彼がいて、驚く。