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水の音・番外編 2  作者: さくら
3/3

とある日の会話

暇なので(←)

会話のみで構成。

だらだら系です。


出演:ヒロと隼人



★二日酔い



「おはよう」

「……おはよう」

「テンション低い。なに、まだ酒残ってんの」

「二日酔い……。隼人なんでそんなお酒強いの」

「強くねえし。飲み方知ってるだけだし。ほら水」

「あー。ていうか今日午後からだった。もうちょい寝よう」

「あのさ、もうすぐ午後」

「……あの時計壊れてない?」

「……こないだ電池入れ替えた」

「……ちょっと隼人、時間止めて」

「無理だ。ほら、送ってってやるから早く用意して」

「もうだめだ。隕石でも落ちてこないかな。学校に」

「お前が遅刻する度に隕石落ちてたら東京は穴ぼこだらけだ。ほら、顔洗って」

「あー、あー、あー。なにもきこえない。どらえもーん!」



★◯すかふぇ



「ただいま。死んだ」

「……お帰り。とりあえず生きてるっぽいけど」

「隼人のコーヒー飲みたい」

「今俺もね、そう思って淹れようとしたんだけど豆切らしてるわ」

「そういえば今日の獅子座は最下位だった」

「悪いな、蠍座は第一位だ。ちなみにラッキーカラーは青」

「不公平だ。教授にもレポート書きなおせって言われた。もう僕は世をはかなんで海にでも入るべきだろうか」

「思ってもねえこと言ってるからなんか口元歪んでんぞ。ほら、インスタントだけどコーヒー入れたぞ」

「だばだーだーばー……歌う気力もない」

「JASRAC大丈夫かこれ」

「ドリカムじゃない。ドリカムじゃありません」

「その前にゴールドブレンドではない」

「早く言ってよ……」



★起きててよ



「二日酔いがようやく治まってきた」

「もう一日が終わる。まるまる二日酔ってたな」

「二日酔いだからね。頭しゃっきりすっきり。レポートやろう」

「寝ろよ。つか俺明日はええから寝るぞ」

「えー。僕がレポート終わるまで待っててやろうとか言う優しい心は」

「さっきトイレに流した。今頃海かな」

「僕の代わりに海に行ったのか……」

「まあ頑張れ。俺は夢で一所懸命応援してやる」

「寝てる耳元でお経唱えてあげようか」

「そんな余裕あるくらいなら寝ろ」



★袖の下



「しまった朝だ」

「まさか寝てないとか」

「そのまさかだよ。知らない間に昇った朝の光が、真っ白なディスプレイを照らしだしたんだ」

「……それ絶対寝てただろ。どうすんの、それ」

「……教授、赤ワイン好きかな。高いやつ」

「……いや、やっぱ現金だろ」



★枕?



「ただいま」

「俺も今ただいま」

「じゃあお帰り」

「ヒロもお帰り」

「お風呂入りたい」

「沸かす。てか今日どうなった」

「右の頬を叩かれたから(嘘だけど)左の頬を出したらチュッてされた」

「……(嘘っぽいな)隙ありすぎんだろお前」

「ほんとは叩こうと思ったらしいんだけど、あんまり僕が可愛かったんで、って。こういうのって枕っていうの?」

「枕……。そんなことはないと思うけど個人的に腹が立つ。顔洗え。俺がもっとやらしいことしてやる」

「真面目な顔でそういうこと言うのやめようよ。僕の脳みそが混乱する」

「混乱しろ。ばーか、ばあああか!」

「あああ混乱したから今日もレポート書けない。またチュッかなあ」

「……すいませんでした。手伝うから仕上げろ。今日こそ仕上げろ」

「えー……(チュッくらいで済むならいいのに…)」

「えーじゃねえ!(めんどくさいっ!)」



★だったら



「隼人は僕のどこが好きなの」

「は? なんでいきなり」

「え……いきなりだった?じゃあ前置きしようか。これから『隼人は僕のどこが好きなのか』ということについて話そうと思うんだけど、いいかな」

「……その前置き、意味ある?(こいつホントはすげぇバカなのかも)」

「……さあ。ね、どうなの」

「いや、そんなこといきなり聞かれても……。え、じゃあ、顔?」

「……顔。隼人ってそういう人間だったんだね」

「嘘じゃねえけど嘘。えっと……じゃあカラダ」

「ここ三階だっけ。落としても死なないか……」

「そこに路駐してる車のボンネットくらいは凹む感じ。てか、そういうお前はどうなんだよ。俺のどこが好きなわけ? すぐに答えられる?」

「顔!」

「……言うの躊躇うとか、しようよ」

「えっと……、その……。か、顔?」

「躊躇いなおさなくてもいい。じゃあもういいやそれで。他にねえのかよ」

「じゃあ、あと声」

「じゃあって言うな」

「ならば、あと手とか」

「ならばって何だよ……」

「しかるに。されば。さりとて! しからば! あはは!」

「お前がこの話題振ったんだけど(なんか不安になってきた)」



★変態



「バレンタインが近いそうですね」

「そうらしい……ですね?」

「こういう組み合わせの場合バレンタインにチョコを贈るのはどちらの役目なんだろうかと」

「……多分な、これを読んで下さってる読者の皆様の持っているイメージとしては、お前が俺に贈るのがまあ妥当な感じなんだとは思うよ」

「それどういう意味? あ、僕がネコだからか」

「いや……ネコとかそういうあれじゃなくて。俺が例えばこう、某CMみたいに赤いエプロンつけて手作りチョコ作ってキャッキャしてるのは、おかしいだろう」

「……案外かわいいかも。見たいかも。でもちょっと気持ち悪いかも」

「……だろ? だからほら、お前だよ」

「消去法か。うーん、でも僕チョコは買ってきたほうが美味しいと思うよ。そこのケーキ屋さんにフォンダンショコラ売ってたけど超美味しそうだったよ。てか作っても隼人食べないじゃん」

「そうだった。俺甘いのだめだった。え、じゃあなに、俺が作るの?」

「うーん……あ、じゃあせっかくだから裸エプロンとかで笑いを取るとか」

「……誰の笑いを。そもそもそんな必要がどこに」

「僕が笑う。あ、花村と並んで裸エプロンしてさ。あはは、見たい!」

「ちょっと前から思ってたけど、お前実は結構ばかだろ」

「……そうかもしれない」



★おやすみなさい



「はーやと(ぐいぐい)」

「んー?(ヘッドホンしてんだけど取られそう)」

「……は・や・と!」

「んんー?」

「……隼人ー!!」

「うわ! 耳いてぇ!(取られたっ)」

「一回でこっち向かないからだよ。自業自得」

「……それはずいぶん強引だと思うけど。で、なに?」

「え……。で、なに? って言った、今。で、なに? って(ひどいっ)」

「……悪かった。言い直そう。どうした、ヒロ(反省、反省)」

「……なんだっけ」

「ひん剥くぞ」

「あ、思い出した。おやすみなさいって言うんだった(にっこり)」

「……おやすみ(そんだけかよ。くっそ可愛いなこいつ)」

「おやすみなさい(にっこり)」




「はやとー」

「んー?」

「寝たー?」

「……寝た」

「……そっか」



「……なんだよ」

「ぐー(寝てる)」

「……は?(寝言!?)」





おわり♪(これこそ出来心だな……)


……なんかこういうのやってみたかったんです。

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