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変人どうしの絡みは濃い

「氷ちゃん……は、前に一度体育のサッカーでWシュート決めたよねっ」

「そうね。私は右脚に氷、有栖ちゃんは左脚に炎を纏ってシュートを同時に放ったことで、急激に冷やされた気体を熱した際に起きる膨張反応を利用したWシュート……その名も《with you シュート》の威力は圧巻だったわよね」


 何言ってんだ!


「お、おい月嶋さん。コイツの言うことは、あんまり気にしなくていいからな」

「そうだよね氷ちゃん。あの氷結と放射熱を利用した化学シュートは、すっごく威力みゃんてんでぁ……うわぁーんまた噛んじゃった痛いっ」


 誰か止めてぇ〜! めちゃくちゃだよぉ〜!


「木綿……ボクに任せろ。このカオスな状況を打破できるのは、攻略チャートとして人間を観察し続けてきたボクだけだ」

「おおっ……頼もしい! 頼むぞワタっこ!」

「任せろぃ!」


 ワタコが突如として立ち上がった。そして、鼻息を荒くして周囲を見下ろす。水色の髪、そして大人顔負けのプロポーションは、見る者をなんか悪い意味ですくませるとかなんとか。


「皆……聞いてっ! ちょっと落ち着いてっ! ビッグなニュースがあるんだ!」

「何かしら」

「なぁに〜?」

「な、なにっ?」


 しかし、ここでこの豪放磊落なワタコには考えもしなかったきらいがあることが判明した。


「……えとえと、ゆ、木綿に関する面白い話があります。こ、この前にう○こが間に合わなくておもむろにパンツを……」


 うわああああああああああああ! コイツあがり症だ!


「その話はやめろぉぉぉぉぉぉ!」

「や、やめっ口にホッカイロを詰め込むなぁっもがぁぁぁっおわああああああっ!」

「いいぞやれやれ綾瀬二人衆っ! さぁどっちが勝つのか見ものだぞぉ! 皆集まれーっ!」


 山田の声がバカみたいに大きいせいで、俺たちの周囲には人だかりができ始めた。


『お? 何かW綾瀬が戦ってるぞ』

『俺はメンズ綾瀬が勝つに一票だ』

『わたしはウィメンズ綾瀬に』

『俺もウィメンズ綾瀬だな』


 俺たちに投票するなぁぁぁ!


「で、でもでもぉっ二人だけじゃ『衆』には当たらないんじゃっ……だって沢山人が集まってることを『衆』って言うわくっ……また噛んじゃったぁぁっ!」

「氷のような女、雪原 氷は人を凍り付かせるほどの魅力をもって世界中に『ラブ・シード』をばら撒いた。その果てにあるのは人々の幸せか、あるいは絶望か」


 何この人たち!

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