065 下駄だよね
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《レリトニール公子視線》
お。一位になってんじゃん。って点数が???だし。
これって下駄だよね。
こんなあからさまな下駄履かせるか?
お。リザ嬢が俺を睨んでるし。悪かったね。これも身分の差だって言いたいんだろ?
しかし、我が従者達。めちゃくちゃ成績いいじゃん。これもテンシラーオン大公爵家のご威光って奴で下駄か?
それもあるかもな。
なんかここまで大々的に下駄履かせるとか。無いわ。
☆
《リージィー・ヤーフィルカート視点》
わたくしは、リージィー・ヤーフィルカート。フィルカート公爵家の第三公女。
どうやら我が家はやらかしてしまったらしい。
昨夜、公子様の従者兼当学園の先輩の賢者リビエラスト様からリザを公子様の監視下に置くとの通達がきたそうだ。
皆は横暴だと憤慨していたが、リビエラスト様が我々の魅了状態を解除してくださってから事態の深刻さを悟って、皆蒼白になっていた。
恐らくわたくしも皆と同じような顔になっていたのでしょう。
どんな沙汰が下されるか。少なくともレリトニール公子様との縁談は破棄されることは確か。
昨日までは夢心地で公子様を眺めていた。お噂よりもお美しいお方。光の公子様。
でもリザのおかしな魔法が解けた今は公子様の本当の凄さを身に染みて感じられる。
見ているだけでため息しか出ない。
はー
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