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007 サブ職業

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 さて、職天祭以外の奉納が珍しいのには理由がある。


 職天祭のようにあからさまな効果が無いからだ。気持ちだけの奉納はしょぼくなるものだ。まぁ、超お金持ちな貴族様の俺ん家などはそれでも毎年それなりに寄進しているようだが。


 ところが結論として今回の奉納には目に見える効果があったのだ。


 なんと、なんと。サブ職が授けられたのだ。


 ちなみに俺のサブ職は、『転職』だった。


 変わってんな。ほんと。


 どう読むの? またまた聞かれた。こっちの世界の人には読めない字でステータス画面に書かれていたからだ。しかも今度は漢字だし。異世界人には難易度高いよね?(ステータス画面には、見せたいところだけを見せる機能があるのだ)


 読んで聞かせて意味を説明したが、なんだか笑って本気にされなかった。モブの時とおんなじだよねぇ。


 まぁ、そもそもこんな難易度の高そうな文字を読解できるなんて理由とか聞かれるのも面倒い訳で曖昧な説明には信頼が伴わないわけだ。仕方がない。


 しかし、サブ職業『転職』。使い方は簡単だった。


 ステータス画面の転職欄をクリックして出てきた職業一覧表から様々な職業を選べば様々な職業に早変わりな便利サブ職業であった。たくさん宝珠を奉納した俺は500余りものサブ職業の一覧表を手に入れていた。


 ある時は『忍者』ある時は『侍』など好きな天職を選べるのである。(そんな職業は一覧表にはもちろんありませんよ。たとえだからね。ね。)


 俺は、後に宝珠を奉納することでサブ職業を得る事ができることを発表した。


 宝珠は、職業の珠なのだろう。サブ職業を得る為のシステムだったって訳だ。ちなみに世界の常識を覆すほどの大発見だ。少なくない偉業だ。


 この成果のおかげで、俺はモブ公子から伝説の聖人様と呼ばれるようになった。


 ちなみに、俺が山のように宝珠を集めた為、市場から宝珠は姿を消したようだ。その上に、何故か俺のサブ職の発表直後にドロップ率が極端に下がったとかで、市場に出回る宝珠の数が一挙に激減し、宝珠の価値が爆上がりしたのは後の話だ。


 そして俺は、人々にサブ職のシステムを知らしめた偉業により神々からも聖人の称号を得ることができた。


 めでたしめでたし。


 あ、それと処女神アルテミス様からは、恩恵3を得た事も付け加えないとね。俺は恩恵を授けてくださった処女神アルテミスが大好きになったのは言うまでもない。

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