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060 うーん 思ったよりおっきいんだね

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《レリトニール公子視点》


 入ってきたリザを見てのけ反りそうになった。


 なんて格好でくるんだよ。


 そんなエロい姿でこられたら視線をどこに向けて良いか分からないから困るんだけど。


 でもこの娘、痩せてんのに大きいんだ。げへんげへん。


 俺は、視線を彼女の顔に当てて、机の前の椅子に座るようにジェスチャーで示した。


 平民の女の子リザは、おずおずとした態度で周りを見回している。落ち着かない様子だ。


 俺が一人で来いと言ったことをこの娘は完全に勘違いしてここに来たのだろう。


 何にもしねぇよ。


 部屋から立ち去ろうとする賢者リビエラに。


「すまないが、立ち会って欲しい。こんな姿の娘と二人になりたくない。しかし今から話すことは誰にも言わないでくれると助かる」


 まぁ、漏れてもいいが。


「承知しました」


 俺がそう言うとなんだか安堵した笑みを浮かべて賢者リビエラが俺の横に座った。


「リザ。最初に言っておくよ。貴族を魅了しようとした時点で君は極刑は免れない。余計なことは考えずに俺の質問に素直に答えてほしい。

 その報酬は、俺に魅了したことを不問にしてやろう」


 俺が魅了と言う言葉を使った瞬間。賢者リビエラ嬢がピクリと反応した。


「それでは、不満です。他の貴族に対する魅了も全部不問にしてください」


 リザが必死の表情で言った。


 更にリビエラ嬢がピクリ、ピクリと反応し内圧が上がっていらっしゃるようだ。怖い。


「答え方次第で考えてやるよ。あまり欲を言うと隣の賢者様に焼き殺されちゃうぞ。

 君は賢者様の業火を防御するスキルはあるの?」


 俺がそう言うと、賢者リビエラの手のひらから火の柱がたち登った。


「ひっ」


 業火にひっとは洒落かね。


 しかしリビエラの怒った顔と手のひらの火柱を見れば誰でもそんな悲鳴を上げたくなるか。


「リザ。君はモブって言葉をどのようにして知ったんだい?」


「だから誰だか覚えてないけど、、、」


 彼女が明らかな嘘の言い訳をしようとした瞬間。彼女の真横の結構な至近距離に巨大な火柱が吹き上がった。


「ひぃーー」


 リザは今度こそ大きな悲鳴をあげて椅子から転げ落ちだ。そのまま床を這いながら無様に後退った。


「リビエラ。火を止めてくれるかい。君の怒りは理解できるけど、できたらもう少し我慢してくれないか」


 俺の言葉と同時に火柱が消えた。


「リザ。座りたまえ。君の可哀想な姿を見ていると、なんとも居た堪れなくなるよ。

 僕は脅して君から話を聞こうとしている訳じゃないんだよ。そもそもきみが普通の格好でくれば二人で話せたんだよ。そんな格好でくるのはどうかと思うよ。それを含めて君の態度は失礼過ぎだよ。僕を何だと思っているのかな。リビエラ嬢が怒るのも無理ないよ。

 君は自分は死なないと、たかを括っているのかな。リビエラは必要とあれば君など瞬殺してしまう人だよ。態度を改めて正直に全てを話さないと僕が許してもリビエラ嬢は許してくれないと思うよ」


 さすがに転生者らしき人が目の前で殺されるのを見るのは目覚めが悪い。

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