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006 奉納

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すみません。間違えて前話と同じ内容の物を貼り付けておりました。ごめんなさい。


内容を改め、サブタイトルも変更いたしました。

 山のような宝珠。


 捨てるのは頂き物なので、もと日本人としては偲びない。根っからのケチとも言う。


 結論として奉納する事にした。


「綺麗な物だし、バチは当たらないだろう」


 ゴミを奉納するって感性は、この世界には無らしい。何しろ職天祭や称号やら恩恵など散々な場面で神威を示していらっしゃる神々である。前世の世界と比べて現実味があるため信心深い人が多いのだ。マジで拝んでいる人が多いようだ。前世の無神論に近い俺としては、なんだか付いていけない。


 文明度も低いし、まぁそうなるだろう。


 で、魔物から結構な率で取れるが伝説の聖人様しか力を得る事ができなかった宝珠。価値が低い。ゴミとまでは言わないが。


 そんな訳で、この世界では、宝珠を奉納するって発想が無かったようだ。


 誰も奉納しないと聞いて、少し躊躇ったのは内緒である。


 さすがに俺もゴミを奉納するのは偲びないので宝珠の他に絹やら食べ物やらも一緒に奉納することで誤魔化した。


 心の底には頂いた物を大切にしつつ、邪魔な存在をこの世から消し去る素晴らしい案だと思っている。


 捨てるに偲びない物はゴミとは言わん。たとえ根っからのケチなのが主因での行動としてもだ。


 で、奉納。


 合掌。


 見事に消えた。


 貢物は本当に消えるのだ。本当に神の世界に行っちゃうのだろうか? お供えしておいて、ちゃっかり美味しく頂いちゃう前世のなんちゃってお供えとは次元が違う。


 職天祭以外で、これほど多くの奉納をしてくださるのが珍しいとか言って、司祭様は感動していた。


 ごめん。中身はスカスカの宝珠だよ。司祭は話題の公子様からの貢物なのでさぞ豪華とか勘違いしておられるのだろう。ごめんなさい。ごめんなさい。大事な事なので三回謝っておこう。ごめんなさい。


 でも、あれだけの大層な貢物を職天祭で奉納したのにモブしかくれない神に何も期待していなかった俺は、神に対して微妙な気持ちを抱いても仕方ないだろ?


 ちなみに、今回奉納したのは、俺の一押しの処女神にして戦の女神アルテミスだ。


 まぁ、銅像が俺の好みなのだ。


 職天祭では(パパ様が選んで)主神ゼリューシュ様に奉納したが、なにしろモブしかくれなかった神だからねー。

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