表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/312

053 おい。見たかよ。人間技じゃねぇな

ブックマーク、高評価、いいね。よろしくお願いします。

《天の視点》


 今を時めく高名な聖人レリトニール公子様と剣王アイリスが戦うと言う噂が広がり見物人がドッと押し寄せ、校庭は人でごった返していた。


 受験生だけでなく上級生や学校の教授達も集まってきていた。


 もはやお祭り騒ぎである。


 野次馬の中にはテンシラーオン公爵令嬢の第一公女であるセシーリア公女や第二公女のシルビアーナ公女もいる。



 セシーリアは、テンシラーオン公爵家の第一公女でありセシーザス国立魔法学園の生徒会長である。名前も本校から名付けられたと噂の天才少女だ。


 とある女子生徒Aがそんな彼女に質問を投げかけた。


「公女様。弟公子様と剣王様との試合ですが、どちらが勝つと思いますか?」


「さてどちらが実力的に上なのかしら。ずっと昔は、レトちゃんが勝ってきたわ。その後職天祭でアイリスちゃんが女騎士を得てからは次第にアイリスちゃんが実力を付けてきたわね。剣聖の称号を受けた頃にはアイリスちゃんの方が勝ち越していたわ。

 でもわたくしもレトちゃんが修行から帰ってから戦った姿を見てないのよ。二人の実力が分からないの。

 だから今から二人の戦う姿が見れるのをとても楽しみにしているわ」


 と、自分もスポーツ観戦している気分であると表明した。


 まぁまぁ


 きゃー


 などなど第一公女の周りの娘達もただただ大騒ぎしていた。


 そして、もう一人の第二公女シルビアーナの方もあまり変わらない。


「わたくしのレニちゃん。あゝなんて可愛いのかしら」


 王国の大公爵の第二公女は、壊れたパソコンのようにうわごとを言っていた。


 第二公女の取り巻きの女生徒達もキャーキャーと騒いでいた。


☆★☆


 一方、一般の男子生徒達は、注目の先が違うのである。


「お。アイリスちゃん。噂に違わぬ可愛い子ちゃん」


「見ろよ。お姫様の足。長げぇ。白いね」


「おいおい。彼女。胸デカく無い?」


 健全? な男子学生の興味なんてそんなところである。


 しかし、そんな浮ついた雰囲気も試合が始まるでだった。


「おい、見たかよアイリスちゃんの攻撃」


「いや早すぎて見えんかったよ」


「馬鹿。俺にも見えねぇよ。凄い攻撃だったなと言いたかっただけだよ。お。今度は斬撃飛ばしたよ」


「あ、聖人様跳ね返しちゃったよ。凄く無い? あ、木が倒れる。あーあ。

 信じられねぇ。あの細腕からあんな攻撃を出すの?

 人間技じゃなぇな」


「あれ? 試合終わったの? どうして?」


「なんかあの二人、瞬間移動とかしてない?」


「いやいや、さすがに聖人様も剣王様も瞬間移動とかできないっしょ」

ブックマーク、高評価、いいね。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ