049 試験前に心を惑わせることを言っちゃダメだよね?
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《レリトニール公子視線》
「試験前に心を惑わせることを言っちゃダメじゃ無いですか。聖女様の試験が心配です」
そう言うが試験中、ずっとリリーの補助していたよね。
そもそも、上級生のリビエラが試験会場にいるのがおかしい。
聞くと試験官補助だそうで、さすがテンシラーオン家、何でもありだ。
カンニング以上の不正じゃんと言いたい。
ところが俺のせいとは言え、リビエラは俺のことなど放っておいてリリーばかり面倒を見ていた。
後半なんてリビエラがペンを持つリリーの手を持って答案していたし。
簡単だと噂の筆記試験だったが、噂の通り実に簡単だった。
算数なんて方程式を使えば楽々回答だったし、魔法理論なんて普通に魔物を倒していたら全て天の声で解説してくれることをあれこれ難しい言葉をこねくり返しているような気がした。
ちなみに天の声は録音されていてステータスで検索するといつでも聞くことができる。言ってみればカンニングし放題なわけだ。
しかも俺はステータス値にだけは自信がある。俺の今の素早さは六十五万余りだ。これだけ素早ければ試験時間は余裕となる。
カンニングし放題で時間がたっぷりあれば後は結果が伴うはずだ。
政治論。軍事論。薬学。百貨理論。内政。外政。家政。
結構な量の試験だった。
賢者リビエラが家庭教師をしてくれたので、一通り学んでいるので概ね回答できた。
こんなものだろう。
上位は無理でも合格ラインには入っただろう。もし結果が思わしくなかったとしても下駄を履かせてくれることは確実なので安心だ。
次の実技試験だ。
あれだけ頑張ったが大丈夫だろうか。
実に不安だ。
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さて次の実技試験は明日だ。→さて次の実技試験だ。
に変更しましま。
時間的に一日で終えられるような試験内容ではないので二日間の試験とする予定でしたが、話をサクサク進めるため無理矢理一日で試験を終えます。ご都合主義ですみません。