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045ー2 は? え? なに? 2

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《続きです。嫁候補サスティナの視線》


 あ。そうそう。公子様がどれだけ凄いかについてだった。


 何より公子様は誰にでもとても優しい。もちろんわたくしにもやさしい。


 あの素敵な笑顔でわたくしの名前を仰るだけでキュンとする。


 もちろんリビエラスト様にもアイリス様にもエーメラルダ様にも皆さんに同じように優しい。


 公子様のように素敵で偉大な方は皆の宝物みたいな存在なので独り占めなどできないのは言うまでもないが、わたくしに少しでも興味を持って頂けるなら何だってするつもりだ。


 公子様が修行されている間。賢者リビエラスト様の助言に従い、わたくし達も公子様の修行の邪魔をしないようにしつつも、公子様に少しでも役に立てるように修行してきた。


 わたくしは実家のジェラート家の完全なサポートの元で修行してきた。


 その筆舌に尽くし難い難行苦行も公子様のお役に立つためとあれば苦にならずやり切ることができた。


 わたくしのお師匠様達もわたくしの我慢強い努力に舌を巻かれていた。


 しかし、剣王アイリス様の話を聞いていると公子様の努力は人間技ではないと言う。


 何しろ一緒に修行していたアイリス様のレベルがカンストしたらしい。


 公子様には内緒にしてとお願いされたが超上級職のアーク騎士のレベルカンストなんて伝説じゃあるまいし。なんで内緒するのか分からなかった。


 わたくしは、アイリス様から魔法剣を都合して欲しいと頼まれたことがあり父に頼んで融通してもらったことがある。それ以来アイリス様とはとても仲良くさせてもらっている。


 我がジェラート男爵家は、商才を持つ貴族には珍しい家系だ。


 テンシラーオン公爵様が、我がジェラート家を手厚く遇してきたのは我が家の者が皆、数字に明るいからだ。


 テンシラーオン公爵家の台所。それがジェラート男爵家の別名だ。


 我が家は、貴族としての位は低いが、財産的には大貴族と肩を並べるほどの資力を持っている。影に日向に我が家の財力にてテンシラーオン公爵家を支えるのが我が家の勤めだ。


 なによりも我が家が裕福でいられるのもテンシラーオン公爵家の後ろ盾があってのこと。それを自分の能力だなんて過信するほど我がジェラート家の者は馬鹿では無い。


 なによりもご当代様も先代の公爵様も英雄を絵に描いたような存在であり我が家の者は皆テンシラーオン公爵家に心からの忠誠を持って仕えている。


 さて。ついにリビエラスト様が、皆に模範を示すと言われて『神実の門』に入られた。


 どんな結果になるか胸がワクワクする。


 あ、鐘の音だ。一つ、二つ、三つ、四つ。


 さすが賢者リビエラスト様。凄くハッキリした大きな音の鐘の音だ。


 それも、八つ。九つ。十。


 、、、、十八、、二十、、、


 なんて数なの。


 ここの鐘の音はスキルの数を表している。


 そしてなによりも重要なのはその鐘の音の音の大きさだ。スキルの中にも、強力な上級、超上級のスキルがある。リビエラスト様は恐らく超上級だけでも八つ。それ以下は五十を下らない数のスキルをお持ちのようだ。


 余りもの多い鐘の音と大きな音に試験官の教授達も目を白黒させて驚いておられた。

 

 この『神実の門』は、通るだけで様々な楽器で能力を教えてくれる便利なアーティファクトだ。


 鐘の音がスキル。音の大きさでスキルのレア度。音の数がその者が一生で得るスキルの数とすら言われている。そんなことは貴族の常識だ。そんなことを知らない人がいるなら見てみたいものだ。


 よほどの馬鹿か世間知らずなお坊ちゃんに違いない。


 あゝ。それにしてもさすがに賢者リビエラスト様だ。凄い数の鐘の音と音の大きさ。


 最後にドンドンドンと太鼓の音がした。


 これは確か神から授けられる称号や恩恵のはず。


 リビエラスト様は、三個もの称号か恩恵を神から授けられるってことだ。


 この門を潜る時に最も注目されるところでもある。


 さて、いよいよ我が公子様が門に入って行かれた。どんなことになるのか。


 は?


 、、、、、、


 え?


 、、、、、、


 なに?

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