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041 入学試験にゃ魔が潜む?

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「で、リビエラさん。いきなりメラーシア嬢をお連れしているわけだけど、入学できるの?」


「さすがに入学試験は受けて頂かないと下駄すら履かせられませんが、なんとかします」


「はい? リビエラさんにはなんとかできんの?」


「いえ。学園の入学に関してはたとえ王家でも自由にできぬのは有名な話です。

 昔、貴族学園に王子を入学させたいと圧力を掛けてきた馬鹿な国がありましたが、今はその国は滅びてしまいました。

 何しろ、貴族学園の卒業生は数えきれません。その卒業生が世界中の主要なポストの全てを担っていると言っても過言ではないのです。世界中の母校愛を抱く卒業生が学園に不埒を働く輩を許しておく筈がありません。

 その国は、あらゆる貿易が途絶え、挙句は干上がって滅びてしまったそうです」


 リビエラの説明は、少し大袈裟な感じがしたが、逆らうこともないだろう。しかしそんなに厳格なのにどうやって亡国の姫メラーシア嬢を入学させると言うのだろう。


「しかし、テンシラーオン家は、貴族学園を運営しているので何でもありなんです」


 そんなのでいいのかよ!


 俺は無言で突っ込んでいた。



 さて、入学試験だ。


 実際の入学試験は、以下の三つである。


① 能力測定

② 学術試験

③ 実技試験


 このうち俺が最も恐れているのは①の能力測定である。なぜなら能力測定には古代のアーティファクトを使うため誤魔化しが効かないのだ。


 この一年間、鍛えに鍛えたとは言え、しょせんはモブ。大した実力の認定はされないことは明らかである。


 更には本当の実力者ばかりの俺の嫁候補生達は、俺を置いて行ってさぞかし凄いことになるはず。尚更、俺の惨めな評価を浮き彫りにしてくれるだろう。


 俺を神様のように崇め奉っているこの娘達もいざ俺の正体が暴露されたらどのような態度になるのか。心配でならない。


 まぁ、13歳の今日まで、とても良く仕えてくれた娘達だ。たとえ豹変しても恨まないようにしようと心に誓った。


 でも豹変したら泣いちゃうけど、、、、


 覚悟はできている。できることはとことんやり遂げた。


 いざ勝負。

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