302 どうして学園に?
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《レリトニール公子視点》
「光公子様。皆がお待ちかねです」
ん? なんだろう?
リビエラ嬢の呼びかけに付いて行った。
ドアを開けた瞬間、爆発的な歓声に全てが包まれた。
国民の歓声だった。
ずっと国を開けていたんだからちゃんと挨拶してください。
リビエラ嬢からの要請だった。
確かに月まで行くつもりはなかった。
「えー。本日は快晴。てすてす。只今マイクのテスト中」
なんてね
「やぁ、改めて僕はレリトニール・テンシラーオン・リールセラート。皆から光公子って呼ばれています。だから国民の皆さんもそう呼んでくれると嬉しい。
ここには六大塔同盟からの皆もいる?」
俺の質問に大歓声が答えた。
「ああ、ありがとう。いっぱいいるね。わざわざ遠いのに来てくれたんだね。
セミーツ王国の皆さんもいますか?」
またまた大歓声が答えてくれた。
「やあ、北の果てからありがとう。妖精王国からも来てくれてますか?」
ああ、あそこに集まっているんだ。
「ここには世界中から大勢の人に集まってもらいました。
さすがに全員に集まってもらうのは無理だったので代表の人ってことになります。
僕はひょんなことからこちらの皆さんとお友達になりました。
あー。あちらの方々がセレスの住人であるゼリューシュ神様を代表とする天津神の方々です。皆さん傅かないで。そのまま盛大な歓声で迎えてあげて」
呼びかけに俺が壇上に出てきた時と同じような割れんばかりの大歓声が天地を揺るがすようだった。
「ありがとう。天津神の皆さんもありがとう。そして逆のサイドにいらっしゃるのがガイア様を中心とする国津神の皆さんだね」
同じような大声援だった。
「ごめんごめん。ガイア様は今はモーフって言います。僕の肩の上に乗っているこの子です。皆さんも死ぬほどモフモフしたいでしょうけどごめんねー。
今は国津神の代表は月の女神ルナ嬢です」
会場のどこかから
「おー。オメーさんの嫁さんだろ」
とか叫んだ人がいる。会場が大声援で埋め尽くされた。
「あー。僕にはたくさんの嫁さん候補がいます。今後も増えそうな嫌な予感がします。えへへ、、、」
また大声援だ。何を言っても大声援にしかならない。
「さて、本題です。
地球は一つになります。結果、戦争が無くなります。土地が足りない人は言ってください。
皆さんにはセレスもルナもありますし、どこでも住めるように姿や能力を変えることも可能です。
何よりもジャストフットやイネルバ、アウターなどの外圧からの脅威が無くなり、しばらくは平和な時代が続くでしょう」
ここで言葉を切ると、またまた大歓声だった。皆、希望に満ちた顔だ。
☆
セレモニーの後、俺は久しぶりに我が校に戻った。
学園の皆は、あのセレモニーには出ることができなかったので興味深々って感じだ。
転生者のリザも嬉しそうに俺に向けて手を振ってくれている。ペーターと腕を組んで仲のよろしいことで。
「やあ。みんな元気だった?」
「「「「おお!」」」」
クラスメイト。学園の皆が大騒ぎだ。
「やあ、皆んな。リールセラートとの戦争のせいで暫く留守にしていたけど、ようやく帰ってきたよ。また、皆と勉強できることが嬉しいよ」
俺の挨拶に皆が大喜びだ。
あれ?
「メーラシア嬢に、マリーシア嬢は、どうして学園に? 女王様がこんなところで油売ってて大丈夫なの?」
「はい? いまさら何をおっしゃっているのです?」
なんか怒られちゃった。
長らくお付き合いを頂きありがとうございました。本作はこれにて終幕とさせて頂きます。全員を登場させると冗長になるので省略させて頂いておりますが、全員参加の会議と身近な人達だけが参加している学園への復帰と言う構成でした。
お正月に久しぶりに投稿し、注目度1なんて事もありましま。皆さんのおかげです。ありがとうございます。毎話、必ずいいねをしてくれた方。心より感謝しています。ありがとうございました。




