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268 彼なら全てを知っているだろう。知りません。

本日4話目になります。

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《天の視点》


《レリトニールが天兵軍を力技で投げ飛ばすちょっと前》


 遠くで空を揺るがすような爆発音が響いてきたため、天帝は慌てて殊勝殿しゅしょうでんから飛び出した。


 近くにいた毘舍遮ピーシャーチャを呼び止めて


「あの音はなんだ?」


「はい。あれは四星将の攻撃音でしょう」


「ん? 誰を攻撃しているのだ?」


「よく分かりますませんが、謀反の首謀者の四神や荒神のアスラ様が攻めてきたとか聞きましたが」


「なに? どうして私に報告しないのだ?」


「天帝様は天津神の女神様とじっくり話しすので邪魔をするなとのご命令でした」


「確かにそうは言ったが戦争を始めるなら話を別であろう。あ! もしやレリトニールとやらを攻撃してはいまいな。見てまいれ、あ、いや私が直接行く」


 天帝は慌てて音のする方に向かって飛んで行った。





 天帝は、想像していたよりも酷いものを見て絶句した。


 白旗を振り回すのは恐らくヒューマンだろう。あれはとても古い習慣だが停戦の合図だ。


 それを知らぬのか天兵軍は、躊躇なく攻撃しているでは無いか。


 あまりにも激しい攻撃に白旗がもはや形を為さなくなっていた。


 あれほどの攻撃をたった一人で易々とあんな旗の柄で弾き返していることから見てもあの方がアルテミス様の言っていたレリトニールと言う人だ。いやもはやあれは普通の方では無い。


 明らかに自分よりも強い。その存在に天帝は戦慄した。


 アルテミス様も決して手を出すなと仰っていたが、攻撃している者も馬鹿なのか。あれほどの方に攻撃してはただで収まらないとなぜ分からぬのか。天帝は居ても立っても居られなくなった。


 早く止めなくては。


 なんだあの魔力は?


 見ると白旗を振っていた両手には今は巨大な魔力の球体が出現していた。その恐ろしいまでの存在感を感じ天帝は本当に震えていた。


 それを一目見ただけでレリトニールと言うヒューマンが怒っているのが分かった。


 当たり前だろう。停戦の合図の白旗をあれだけ振っていたのだ。それを無視するばかりか一番の標的にしてしまっていたのだ。


 天帝は、必死になって止めようと飛翔した。


 しかし、巨大な魔力の球体は放たれてしまった。


 あ!


 天兵軍が爆散する姿を想像し、天帝は身を縮こまらせた。


 しかし次の瞬間、数十万はいたであろう天兵軍は跡もなく消えてしまったではないか。


 何が起こったのか全く分からなかった。


 そうだと、天帝はふらふらとレリトニールだろう人に向かって飛んで行くことにした。彼なら何があったか分かるだろう。


(分かりません)

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