257 異変の予兆
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《レリトニール公子視点》
ん? あれは何だ?
周回もそろそろ一万を越えようした頃、ボスをやっつけた直後だった。
「光公子様。あれは何でしょうか?」
さすがにエーメラルダ嬢だ。真っ先にその異変に気付いて聞いてきた。
エーメラルダの指差す先には元々ボス部屋に存在していなかった物が現れていた。黒々とした巨大な穴が空いていたのだ。
「なんだろね。確かめてみよう」
俺はそう言うと皆の返事も待たずにそれの中に飛び込んだ。
何しろ自分の造った迷宮なのに、知らない物があれば確かめるだろう。
ん?
背後から止める声が聞こえていたが、突然声が途絶えた。
振り向くと誰もいない。
あれ?
俺は迷宮に突然できた穴に入ってきたのだが、そこは広大な空間だった。
はて。
巨大な何者かが俺を見ていた。その存在を見た瞬間、相手が友好的な存在だと悟った。
「初めまして。僕はレリトニールと言います。なんか入口ができていたので入ってしまいました」
さすがにテヘペロとか言うのはまずかろう。
目の前の巨大な何者かは本当に大きかった。でも見た目は肩にのっているモーフとまんま一緒だった。
色は真っ黒だが。
「すまぬな。ワシはガイアというのじゃし」
「え? ガイアなの。モーフの本体じゃないの?」
「うむ。そうでもあり、そうで無くもある」
なんか難しい言い回しだ。モーフらしく無い。
「良く分からないけど、招いてくれたってことだよね」
「うむ。そうじゃし」
「どのようなご用でしょうか?」
「うむ。お主はもう十分に強くなったのじゃし」
なんか、ゲームでレベル限界に達してしまった時に神様が言うような事を言っている。
「もう、レベルが上がらないってこと?」
「ははは。レベルなどとうに上がらなくなっておったろうに」
「そうでした」
「ワシは、長い間お主のような者が現れるのを待っていた」
「そうなんですか?」
「むう。お主は能天気で良いな。なんか幼体がお主を気に入ったのはその能天気なのが良かったように感じるのじゃし」
「いやぁ。そんなに褒められても」
「褒めてはおらぬのじゃし。つまりこの世界は危機的な状況に置かれておるのじゃし」
「危機的ですか?」
「簡単なことじゃし。あらゆる世界は弱肉強食が大原則なのじゃし」
「、、、、」
「ワシはこう見えて結構強い。ん? なんじゃその疑いの目は、、、ふぅ。もう良い。ワシがどのように可愛く見えようとも強いのじゃし。
なんか疲れてくるので黙って聞くんじゃ、ん? ああ黙っておったな。
お主は顔で話しすぎるのじゃ。もう良い。無視じゃし。無視じゃし。
この世界は別の世界に狙われておる。お主はこの世界の神々を糾合して別の世界の神々からの侵攻を食い止めるのじゃし」
「強くなって抑止力を持てってことで?」
「まぁそれでも良い」
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
「お主なぁ。そう急かすのでな無いのじゃし。
話には順序ってものがあるじゃろう。
まぁ良いわ。結論から申そう。問題となる世界は三つある。一つはアウターと呼ばれる世界じゃし。もう一つはジャストフット。もう一つはイネルバじゃ。
三つのうち一番強いのはアウターだ。アウターが力をつけ過ぎればジャストフットとイネルバが手を組むじゃろう?
そうすればうちなんかは吹けば飛んでしまうだろう。
それ故に時空を飛ばして先代様がそれなりに強そうなのをこの時代に送ってきておったがなんか皆自分の幸せにどっぷりでなぁ。勇者は流行らんらしいのじゃし。みんな転生特定だけを活かして田舎でスローライフを送りたいらしい。
あ。お主もスローライフを狙っておったのだな。ダメじゃし」
「はい? するとここは地球なので?」
「そうじゃし」
なんとえらい話になってきた。そう言えば俺以外にも転生者がいたよな。
しかし彼女も街娘だしな。どっぷりスローライフか、、、
ここに来て、異世界でなくてすみません。
実は地球だった、をやりたかなったので。
運営様の指針に従い異世界ジャンルからは外させて頂きます。またジャンルをギャグに戻すことも考えたのですが大枠はファンタジーなのでそのままに。しかし、元々はギャグジャンルなファンタジーです。
思いつきで話を突然変えてジャンルを度々変える事を許してください。作者のわがままで読者の皆様のイメージを台無しにたとしたら本当に申し訳ありません。
いつも、ブックマークやいいねを付けてくださる方。誤字報告してくださる方。感想を書いてくださる方、本当にありがとうございます。こんな稚拙な話を読んでくださるだけで感謝ですし、色々注文したところを我慢してくださっているのだと思います。
皆様の応援で日々勇気を頂いております。少しでも皆様の一日が良い日々に成りますように心からお祈り申し上げでおります。
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