２５６ 修行３日目
本日３話目です。
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《レリトニール公子視点》
ひぇー。リビエラ嬢の百万発連続爆裂魔法が炸裂した。
その攻撃力は凄まじくボスは瞬殺どころか塵一つ残さず消えてしまう。
そこまで徹底的にする必要無いじゃとお思いのそこのあなた。違うんだよね。
あれこそリビエラ嬢の普通攻撃だから凄いんだよ。
極大魔法とか言って、チマチマ詠唱したりしていたら間に合わないどころか魔法そのものが不発になりやすいのだ。
魔法は爆発だ！
なんかどこかの芸術家が叫びそうな言葉だがリビエラ嬢は頭デッカちなので理論に走り過ぎて本来の力を出し切れてなかったと思うのだ。
アイリス嬢のように直感だけで次元を切り裂いているのを見れば分かると思う。
あれはアイリス嬢は剣技だと思っているが、イメージによる完全な魔法だ。
リビエラ嬢も極大魔法と感じていた爆裂魔法を何千発も同時に爆発させているうちに次第にそれがあたり前になり、さらにはそれを百万発纏めて放てるようになっていったわけだ。
イメージできたらどんな魔法だって天才リビエラ嬢なら簡単にできるってことだ。
☆
サスティナ嬢の銭投げのスキルもようやく金貨が必要では無くなり、威力は更に向上しているようだ。
効果的には金貨が本当に発生しているようなので一種の錬金術みたいなものだが、決して効率的とは思えない術式なのに威力はリビエラ嬢と遜色ないのだから論より証拠だ。
エーメラルダ嬢は、空間魔法、次元魔法、重力魔法などをどんどん使い見事なまでの暗殺者っぽい攻撃をするようになり、彼女の真価を発揮している。
突然ボスモンスターの真後ろに出現したり、ボスモンスターの陰から現れたり、絶対防御などを無効化する『必殺急所突き』の効果は本当に恐ろしく、リビエラ嬢、アイリス嬢、サスティナ嬢の最大攻撃と遜色は無い。
他の皆もそれぞれレベルが１５００以上上がっている。計算すると９０，０００倍強くなっていることになるのだ。
たったの３日の修行での効果としては破格と言って良いだろう。
さて俺だが、モブい俺はショボいにもほどがある。新たなスキルも生えず、上がるのはステータス値だけだ。とほほほ。
（レリトニールの強さはもちろん爆上がりしていますが本人だけが気付いていません）
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