245 インダスの女神達
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《レリトニール公子視点》
正一位と言う高位の神様であるラクシュミー様とサラスバティー様のお二人が俺たちの宴会のことを気に入ってくれて本当に良かった。
どういう訳か、女神様の一団が皆倒れてしまったので俺はめちゃくちゃ焦った。原因はなんだろう?
俺?
無言でアイリス嬢にそう問うとコクコクと頷いたのでどうやら原因は俺らしい。
またやっちまったらしい。
何をしたかよく覚えていない。アイリス嬢に暴力を振るおうとしたので少し頭に血が上ったらしい。そしてラクシュミー様に結構な暴言を吐いていたのは間違いない。
あんなに緩い手刀でアイリス嬢の頭を打ち抜くなんてできるはずも無いのに、少し慌ててしまった。
直ぐに謝ったが、後の祭りだし。
なぜか意識を失ってしまった女神様に俺は慌ててしまった。急いで意識を失っている女神様達の介抱をしたが皆さん最初は怖がって震えていた。
本当に可哀想なことをしたと猛省している。俺が怒ったから皆さんびっくりしたようだがそれで意識を失うなんてすごく上品な女神様達た。
騒然とした一時が終わると、後は言い訳の時間だ。
俺はラクシュミー様とサラスバティー様の二人に平謝りしたが、なぜかお二人の女神様は、俺が謝るたびにビクビクするのが不思議だった。
なにはともあれ二人の女神様は、俺からの謝罪を受け入れてくれたのでようやく俺もひと息つくことができた。
その頃には、リビエラ嬢達も誰かに呼ばれたようで俺たちのところまで慌てて戻って来た。
彼女達は俺を見て、またやりましたねみたいな残念そうな生暖かい視線を投げかけてきた。
彼女達はアイリス嬢に駆け寄るとひそひそと事情を聞き取り始めて凡その事情を理解したようだ。
何を話しているのやら。俺は彼女達のそんな様子を針のムシロに座る思いで見ているしかできなった。
ごめんよ。なんだか頭に血が上って良く覚えてないんだよ、、、、とほほ。
それからのリビエラ嬢はさすがだった。ラクシュミー様、サラスバティー様、アスラ大神様の三人に何事かを耳打ちすると今回のことは互いに無かったものとすることで了承してもらったようだ。さすがだ。
意識を失われた女神様達にも宝飾類を贈るなどして機嫌を取るなど、目まぐるしい手腕を発揮していた。
ラクシュミー様もサラスバティー様もなぜかリビエラ嬢の申し出に異論を挟むどころか飛びつくように了承された。さすがリビエラ嬢と言わせてもらおう。
その後、俺はリビエラ嬢にアゴで使われて女神様全員にお酒を注いだり、アイリス嬢との剣舞を披露したりと宴会の接待役に徹した。
こうして祝宴は滞りなく進めることができた。
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