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226 限界突破

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《レリトニール公子視点》



 今日も、俺は自分で作った迷宮に来ていている。


 一人で良いと言っているのに皆が付いて来たがる。


 正直言うと俺は皆のレベルはどんどん上がるのに俺の場合地味にステータスが上がるだけなので、できれば一人で修行をしたいのだが、皆が許してくれないのだ。


「光公子様。またレベルが上がりました!」


 嬉しそうにマリーシア女王が言った。


 俺の嫁候補の中では最もレベルの低かった彼女だが、今ではレベル800を超えて智聖天なんて称号まで頂いちゃった。彼女には智慧の女神の恩恵が厚い。リビエラ嬢の賢とよく似ているがより智の値が高いようだ。


 元々の素養もあるのだろうが大したものだ。


 ちなみにもう一人の女王である元亡国ディーガ王国の王女だったメーラシア女王もみるみる実力を付けて青聖天になった。彼女の青は水と同義で水属性に高い親和性を持っている。ちなみに水には治癒の力もある。


 ついでに他の者達の成長もここで紹介しておこう。


 俺の第一秘書、リビエラ嬢は賢聖天だ。魔法全般のプロフェッショナルだ。頭脳明晰で智と魔力の値が高い。気の強いお姉さん気質。レベルはどうやら大台に乗ったらしい。大台って? 教えてくれない。


(大台はレベル1000です)


 剣の達人アイリス嬢は、剣聖天。剣のプロフェッショナルである。真っ直ぐ過ぎる性格。実は大聖女の次に恥ずかしがり屋さんです。レベルは、もうとっくに大台を通り越しているらしい。


 暗殺王だったエーメラルダ嬢は、黒聖天となった。闇魔法や重力魔法、空間魔法などの特殊な魔法を得意とする。忍者の職業を有している暗部のお家柄の出身だ。頭脳派でお嬢様気質。彼女も大台を通り越してレベルではリビエラ嬢の後を追っているらしい。


 大聖女リリーアージュ嬢は、白聖天。治癒とバフ・デバフ魔法の達人であり、杖術の達人でもある。ちなみに極度の恥ずかしがり屋さん。ベールの下は絶世の美女。どうやらレベルはアイリス嬢の次に高いらしいが、よく分からない。


(1200ほどです)


 大商人のサスティナ嬢は、金聖天だ。なんかめでたい。なんでも本物の錬金術を修得したらしい。レベルも大台にあと一歩とか。


 ちなみに金があれは銀もある。銀聖天は、鍛治聖だったエカテリーナ公女がなった。彼女は鍛治技術だけでなく土属性の魔法やエンチャント魔法などの生産に関わる様々な魔法のスキルがたくさん持っているらしい。土属性だが金属との相性が一番なのだそうな。レベルは800を少し超えた辺り。


 疾風アドリューは風聖天に。風は素早さの証。空間と転移を自在に操る魔法使いとなった。瞬殺ドリューと言うあだ名がついたそうだ。いいな。


 槍のシュレディは、槍聖天となった。完全貫通のスキルによって、無敵の槍帝と言うあだ名があるそうな。カッケー。


 龍帝リリーシュは、緑聖天の称号が付いた。龍王スーザリアンは黄聖天だ。二人は龍魔法という特殊な魔法を操るドラゴンとドラゴンライダーとなった。


 リージィー公女は、火聖天となった。火魔法のプロフェッショナルだ。火の大精霊イフリートを使役するスキルを持ったらしい。


 近衛騎士ノイツは、斬聖天となった。近衛斬聖天ノイツと今後は呼ぼう。


 第一騎士イールドは、刃(断?)聖天となった。第一騎士団長イールド刃(断?)聖天と今後は呼ぼう。


 武王サイラスは、武聖天に、拳王レオン・ディートラは、拳聖天に。


 つまり


 賢、剣、智、青、黒、白、金、銀、風、武、拳、緑、黄、槍、斬、断


 の各聖天になったという事だ。


 どうやらレベルが800を超えると聖天になると最近分かった。


 ノイツやイールドの斬や断に至っては神も称号に雑さを感じるよ。


 元々、アイリスとノイツとイールドは三剣聖の家柄なので、才能的には似ていたのかもしれず、早い者勝ちでアイリスが剣聖天の称号を得てしまったのでノイツ君とイールド君はワリを食ってしまったのだろうか?


 学園からの13人にマリーシア女王とリリーシュ龍帝、スーザリアン龍王の三人が入って16人に増えた感じの俺の仲間たちだ。


 世間では修行キチと愉快な仲間たちみたいに思われているようで、俺はこの16名に恥ずかしくないような者になるように日夜修行しまくるが、この16人が俺と一緒に修行するため、彼らとの格差がどんどん広がるような感じがするので更に俺が修行をするっていう変なサイクルがで出来あがってしまった。


 なんでこの人達は、こんなに高レベルで才能も豊かな上にモブな俺なんかに比べたらとてもすごい職業を持っているのにこんなに頑張るのか意味不明だ。


 本当に勘弁して欲しい。俺を一人で修行させてくれ!





《リビエラストの視点》



 なんでこれほどお強いのにまだ修行されるのか。


 本当にわたくしの光の公子様は凄いお方だ。


 皆は、これ以上光公子様との実力差ができてしまっては、今後ご一緒できなくなるのではと心配して、光公子様が修行すると言えば絶対に一緒に修行すると言うようになった。


 わたくしもおんなじ気持ちだ。


 きっと光公子様は、このまま神になられる方だ。昇天される時に置いていかれないように皆は頑張っているのだと思う。


 一緒に修行していても光公子様と我々の間には、どんどん差が広がっている感じは否めない。


 光公子様は、ご自身の実力をレベルだけで判断されているようだが、我々はステータス値で判断するようになった。


 どうやらステータス値は、完全にレベルと連動しないと言うのが最近のわたくしたちの一致した意見だ。


 それに最初に気付き、レベルよりもステータス値を上げるサブ職業の転職を繰り返えす修行をされた光公子様の慧眼には心底畏敬の念を禁じ得ない。


 残念ながら神々からその方法が禁止されたようでサブ職業を転職してもレベルリセットかされることは無くなってしまった。


 今では主職業のランクアップがレベルを限界突破させる唯一の方法となってしまったようだ。


 光公子様は、天の理を覆すとんでも無い方なのだとつくづく思う。


 とは言え、レベル限界に達した者も諦めずに修行し続ければ必ず職業のランクアップがあると言うことも光公子様はわたくしたちに示してくださった。


 我が光公子様は、サブ職業に引き続き職業のランクアップシステムの解明という偉業を成し遂げてしまわれたということだ。


 六大塔同盟の大魔王達は、元の大魔導士と名乗るようになり、光公子様との盟約を守り、修行に励んでいるらしい。

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