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207 こんどは竜種ですか?

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《妖精女王メーラシアの視点》


(結構時間が遡っております)


「女王様、賢王様からお手紙が届いたようです」


 あ。公子様の様子がわかるわ。るんるん。


 なになに?


 は? ケーセシャリー帝国ってあの伝説の龍人の?


 へ? 嫁候補ですって?


 どんなお方なのかしら?


 よし!


「武王さん。公子様が六大塔の大魔王と事を構えていらっしゃるようです。

 心配なので助けに行きたいのですが」


「はぁ。あのお人なら大丈夫なんじゃねぇんですかい?」


 武王が乗り気ではないようだ。確かにリールセラートが滅亡したので北東のセバーレ王国が不穏な動きをしているとの情報も入っている。


「武王さん。実はカクカクシカジカで、公子様がまた浮気してらっしゃるのです。捨てて置けません。武王さんも一緒にいらっしゃいな」


「なるほど。それは捨ておけませんな。あのお人もじっとしたら死ぬタイプのようですから止め置くのは無理でしょうから、お姫さまもさっさとお子様を儲けてくださいよ」


 むう。分かってますけど、公子様は全然そんな感じはないんですぅ。ぷんぷん。


「行くわよ」


「ああ、しんど。歳なんだけど」


 ごめんなさい。武王さん。聞こえ無かったわ。





《ラッシート女王、マリーシア女王視点》



「近衛騎士団長デュラン・ジャムシク、第一騎士団長スラッシャー・イッシューラッツの剣聖のお二人は、わたくしとケーセシャリー帝国に。

 公子様の援助に駆けつけます」


 わたくしは、大声で叫んだ。


 お兄様は、ケーセシャリー帝国に覇権を広げようとされているようだ。


 何をしてかすか分からない六大塔の大魔王達が遂にケーセシャリー帝国に毒牙を伸ばしてきたのをお兄様は察知していたのだろう。


 あんな悪魔な魔王達が天界に上るような事があったら地上界は大変だ。


 神々は面白おかしく我々が右往左往するのを除きみて楽しむしかしないのだろうし、地上界の平和を維持するためには、妖精王の力を借りねばならないだろうと先行きを不安にしていたのだ。


 さすがのお兄様だ。


 賢王様からの知らせはさすが感心させられる。


 公子様の近況報告に見せて、国際情勢が手に取るように分かるもの。


 しかし、ラッシートの女王として、お兄様をむざむざお渡しできませんから。


 でもお兄様。こんどは龍種ですか?

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