205 第六の塔大魔王スシャーザン
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《第六の塔、大魔王スシャーザンの視点》
開いた口が塞がらない。
こいつらは妾の知らぬうちに様々な成果を出しておったわけだ。
「では、大魔王スシャーザン殿が成果を示す時であるぞ」
第一の塔大魔王エグゼランスが妾の目をしっかりと見ながら言った。
一瞬、石に変えてやろうかとも思ったが思いとどまった。
妾は、大きくため息をついて
「男たちら自慢を吹聴するのが好きなのだろうが、なんの意味があるのだ?
仕方がない。
妾には元々五十名の同族が存在する。同族達は妾と変わらぬ能力を有する。それは成果とは言えぬだろうが、各塔の成果と匹敵する実力である事は理解できよう。
妾の能力を疑う者は妾の石化の魔眼の前に佇むが良い。
付け加えるに妾らは集団魔王でかつ非常に短距離と言う不完全な物であるが転移魔法を完成させたことも伝えておこう」
ふん。馬鹿者らと侮っておったが、ここまで実力をつけ、神に至る六つの試練の解答に近付けたのなら許してやろう。
ようやく駒が揃ってきたと言うべきであろう。
「それでケーセシャリー帝国の龍人と古龍を仕留めたらあんた達の目指すことには手が届きそうなんだろ?」
「もちろんである」
でかドワーフが答えた。
「なら、妾も皆の助力が有れば恐らく天界への転移は可能だろうと言っておこう」
皆の顔を順ぐりに見回した。ふふふ皆驚いている。その顔を見れて満足なのだ。
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