204 第五の塔大魔王ギューディーゲル
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《第五の塔、大魔王ギュディーゲルの視点》
なに?
勇者でもない古ぼけた巨人族がレベル635だと?
勇者の余を超えるなど許されぬ。
ああ。ユーリプスの馬鹿者め。先に神になりその後一切の音沙汰がないなど。
同じ古代人の勇者同士、助け合うべきじゃないか?
(ギュディーゲルと剣神ユーリプスは元々同郷の友であった。同じ故郷から勇者が二人出て、一人は剣神になりもう一人ギュディーゲルは神になる試練に落ちて大魔王になったわけだ。
ユーリプスは同郷の友が大魔王になったことを悲しんでいる)
「なるほど、ザオラル殿のレベルは相当であるな。しかし所詮は勇者ではない、ザオラル殿の職業ではレベル限界があるのではないか?」
「それはそうだが、レベル限界に至れば別のダンジョンを攻略し、職業ランクを上げ、レベル限界を上げれば良いではないか?」
「それが不効率と申し上げておるのですよ。ザオラル殿。今回、余らの仲間30名の全てが勇者職業へランクアップしたのだ」
驚け!
「なんだと? そんな事が可能なのか?」
「言っておこう、余の仲間は全て古代人ではない。様々な人種が混ざっておったとな」
驚け!
「なに? 勇者はヒューマンの特殊職業ではないのか?」
「そう思われていた。だが違った」
「職天祭以外で得られるはずが」
「ふふふ。そう思われていたがそうでは無かったのだ」
余の偉大さを知れ!
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