201 第二の塔大魔王ゼクスカリバー
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《第二の塔ゼクスカリバーの視点》
「余はこの度、五百の聖級魔法生物を作り上げることに成功し、奴らは魔法生物であるが不老であることを伝えておこう」
そう話を切り出した大魔王エグゼランスの顔を見た。
本物の馬面なエグゼランスの表情まで分からぬはずなのに、鼻の穴を大きく開いた奴の顔は明らかに得意満面の顔だと分かり胸糞が悪くなった。
「黙れエグゼランス。数は力であるが所詮かりそめの聖級であろう。実践経験も乏しく、レベルなど存在もしないのではないのか?」
魔法生物の欠点はレベルが存在しないことだ。つまり成長を見込めないのだ。
それは余が作った巨大ゴーレムも同じであるが。
「余のアイアンゴーレムも同じだ。作った時が最高で劣化するだけ。しかし余には神殺しの大剣と言う切り札の武器まで作成することができる。命をもてあそび気持ち悪い出来損ないをたくさん作って有頂天になっているどこかの悪魔と違ってな。
なんなら余のアイアンゴーレム五十体とその出来損ない500匹と戦わせてみるか?
まぁ余のアイアンゴーレムでもさすがに五百体もの聖級を相手に無傷ではすまぬだろうが負けもせぬと思うぞ」
「神殺しの大剣を作りあげたのか?」
ふん。大悪魔のやろう。驚いている。神を殺せる大剣はお前も殺せるからな。
「いや貴殿の作ったオモチャの不老と同じくまだ不十分だろう。だがどこかのしたり顔の大悪魔ぐらいなら殺せるだろうし、そいつが作った紛い物の聖級の戦士なら何体でも殺せるはずだぜ」
余がそう言うとエグゼランスの野郎は黙った。分が悪いと気付きやがったのだ。馬鹿め。
しかし不老の五百の聖級か。紛い物でも脅威だろう。本気で戦いたくはない。てぇした大魔王様だ。
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