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 《レリトニール公子視点》


「アイリス嬢。こんな暗いところに入ってたの?」


「はい。こんなところまで。来られるまでに綺麗に整えておかねばなりませんでしたのに」


 剣王アイリス嬢が猛省している。


「公子様。剣王アイリス嬢も公子様がこれほど早くいらっしゃるとは想定していなかったのかと」


 賢王リビエラ嬢がアイリスの代わりのうに言い訳した。


「あ。いいよ。砦持ってきたから。みんなで砦に入ろうよ」


 俺はそう言うと皆を連れて塹壕からでた。


 その塹壕はケーセシャリー帝国の国民を守るために命懸けで前線を持ち堪えるために作ったものだと聞いて、俺はとても悲しくなった。


 この塹壕は、国民を守るために少しでも生き残るために作ったものだそうだ。命を少しでもながらえるのは敵の侵攻速度を少しでも遅くするのが目的だったのだ。そして彼らが命と引き換えにしたのは僅かな時間だったのだ。


 俺は塹壕の入り口の前に膝をついて深く頭を下げた。尊い命を捧げて国民を守ってくれた英霊達に心からの尊崇の念を捧げ、そして英霊が安らかに眠らんことを深く祈った。


 俺が長い時間、英霊達へ祈り捧げてから立ち上がると、五万の将兵も一緒に祈っていたことを知って胸が熱くなった。


 見渡すと、ここには大軍が布陣できるような広々とした空間が広がり、塹壕のある場所から急に急峻な地形となる。自然の要害となる地形を活かして塹壕を掘ったのだろう。


 硬そうな岩盤はさぞかし掘りにくかっただろう。


 俺はケーセシャリー帝国の兵達を下がらせると、収納庫に仕舞っていた砦を良さそうな所に取り出した。


 突然、古いが堅固で大きな岩の砦が現れたので、ケーセシャリー帝国軍五万から驚きの声が上がった。


 俺は構わず砦の門の前に土魔法で高台を作り上げてその上に飛び乗ると大声で叫んだ。


「ケーセシャリー帝国の軍人諸君。私はリールセラートを治めるレリトニール・リールセラート・テンシラーオンである。

 ここにケーセシャリー帝国とリールセラートは同盟びその証として砦を建てる。

 同盟の一方のリーダーである私は、ここよりいかなる敵も一歩たりとも御国の中に踏み込ませないことを誓おう。

 そして、同盟の一方の主力軍の勇気ある諸君を我等の同盟の証であるこの砦にご招待しよう。

 龍帝リリーシュ陛下。お言葉を」


 俺はそう言うと龍帝リリーシュに場所を譲った。


「リリーシュ。君の番だぞ」


「はい」


 龍帝リリーシュは龍王スーザリアンを伴って高台の上に上がった。


「ケーセシャリー帝国の勇気ある騎士、戦士の諸君。遥々前線まで御苦労である。

 わたくしが不在にしていたことで皆には迷惑をかけた。

 今日、ここにケーセシャリー帝国はリールセラート大帝国を盟主として同盟を結んだことを伝える。リールセラート大帝国は、ラッシート王国、ディーガ王国、旧リールセラート王国の三カ国を統べる大帝国であり、ここにおられるレリトニール大帝陛下がその国を治めるお方で、神級の実力をお持ちの大聖人様にして大賢者様であらせられる。

 そして、こちらにおられるレリトニール大帝陛下のご配下の皆さんは、大聖女、賢王、剣王、暗殺王、始商王の五人の王級の戦士と槍聖、風聖、剣聖、剣聖、火聖、鍛治聖、拳聖の七聖の実力者であらせられる。

 更には、わたくしも龍帝、ここにいるスーザも龍王で王級である。さらには重臣に武聖、龍聖の二人の聖級の戦士がいる。

 対する六大塔達は王級がたったの六人に過ぎぬ。わたくし達の勝利はすでに約束されものだ。

 ここに集う諸君に告ぐ。命を犠牲にして前線を守ってくれた英霊に感謝し、見習い、そして身命を尽くしてわたくし達の愛する国土と国民を守るため戦いぬくのだ」


 龍帝リリーシュはそう叫ぶと右手を高々と掲げた。


 その動作が終わった瞬間、五万のケーセシャリー帝国の軍人達は雄叫びを上げ、天にこだましたのであった。


 なんかめちゃくちゃ言ってるけど兵隊達を鼓舞するためにこれくらいフカしておく必要があるのか。


(レリトニール公子は、龍帝リリーシュの演説を過大評価と思っているが事実は全くの過小評価である。

 本当は、神級上位としてレリトニール。神級中位としてモーフ。神級下位として剣王アイリスと大聖女リリアージュ。王級上位として賢王リビエラ、暗殺王エーメラルダ、始商王サスティナの三人、王級下位として龍帝、龍王の二人。そして今回の戦争でリビエラと留守番をしていた火聖と鍛治聖意外が全員王級に昇格していおり、槍聖は槍王に、剣聖二人は剣王に、風聖は風王に、拳聖は拳王になっていたのである。つまり、四神級、十王級、四聖級の軍団となっていたのだ。果たして六王級、数十の中位聖級、数百の下位聖級の六大塔同盟との戦いはどちらが有利なのか?)

ようやく200話です。

まだまだ先は長いものになります。

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