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196 暗殺王らしく

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《暗殺王エーメラルダの視点》


 わたくしのスキルは暗殺に特化したスキルだ。隠れる。忍び込む。気配を消すなどである。


 しかし王級ともなると奥義の中に遠距離範囲攻撃のスキルを持つことができる。


 その名も『集団抹殺』と言う極めて凶力なスキルだ。


 六大塔の第一の塔に忍び込んで会議を覗いてからわたくしは、彼らの軍の背後に付いて帰ってきたのだ。


 もちろん、スキルを使って剣王アイリス様に報告するのも忘れていない。


 一方通行なスキルなので上手く伝わっていない可能性はあるが、もし連絡できていなくても大丈夫だろうと判断したのだ。


 そのスキルで敵を挟撃しようと申し出ていたのだ。


 敵の前方で戦いが始まったようだ。約束の通りこちらも背後から攻撃する予定だ。


「暗殺王エーメラルダ嬢。そろそろやっちゃても良いんじゃない?」


 風聖アドリュー卿が言った。腕が鳴る感じなのだろう。


「お待たせしました。風聖アドリュー卿、剣聖ノイツ卿。思う存分暴れてください」


 わたくしがそう言うと風聖と剣聖のお二人は嬉しそうに六大塔同盟の本軍(・・)を背後から攻撃しはじめた。


「六大塔も、全総力で攻めたら今のアイリス様の守る前線なら少しは善戦できたかもしれないのに。

 でも剣王様がいらっしゃるし、やっぱ全然むりかな?

 彼らには最初からわたくしたちと戦って善戦なんて目はなかったわ」


 わたくしは六大魔王の顔を思い出しつつ呟いた。


 あいつら隙だらけだった。いつでもやれたのに、、、でも暗殺するなと公子様が仰ったのよね。もしその命令がなかったら六大魔王なんて直ぐに消していたのに。


(怖いことを思う暗殺王だった)

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