195 閣下、後ろからも攻撃されいます
ブックマーク。高評価。いいね。よろしくお願いします。
《六大塔同盟の前線のとある塔の司令官の視点》
「閣下。数人の敵が塹壕から飛び出してきたようです」
兵の報告に
「カタツムリのように塹壕に篭って震えておればいいのに。馬鹿な奴らだ。
第三の塔の剣聖タイヒルを倒した奴がいるのだろう。だがわれわれには備えがある。
ギガンテスを出せ」
俺様の命令で、後方から新兵器の巨大ゴーレムが前に出てきた。
身長20メートルに及ぶ巨大ゴーレムだ。あれを動かかすために、達人級以上の魔導師が四人必要だ。これが我が塔の主力部隊だ。
そのゴーレムを全部で30体も揃えたのだ。
ゴーレムはただ動くだけのデク人形ではない。口から遠距離範囲攻撃魔法を放つことができるのだ。
30体のゴーレムの攻撃は見ものだろう。
たが敵との位置はまだ遠い。
「引きつけろ!」
俺がそう叫んだ時、敵から最初の攻撃が放たれた。
「何? こんな距離から攻撃だと? 届く訳があるものか」
俺の呟きは敵の凶悪な破壊によって無惨にも打ち砕かれた。
敵の攻撃は、我が軍中に想像を絶する大爆発を何十発も連続で引き起こしたのだ。
「何なんだ。この攻撃は? 誰がこの攻撃をしてきているのだ?
まさかあそこからのたった二人の攻撃な訳が無い。
我らの大魔王様でもここまでの攻撃は、、、」
あまりにも凄まじい破壊力と数の多さ、さらにはその爆発の範囲の広さに目眩を覚えつつ俺は呟いた。
「閣下。巨大ゴーレム隊が狙われているようです。次々と破壊されていきます。これではゴーレムを使う前に破壊されるのでは?」
兵が喚いている。
見ると別の塔の軍勢でもめちゃくちゃな爆発が起こっているのが見えた。
それぞれの軍の魔導生物などの最強のはずの戦力がどんどん破壊されているのが遠目からでも見えた。
次第に我軍の被害は拡大していき、六大塔の主力部隊の全ては大きな被害を受けていく。
これは夢か?
「閣下、背後からも攻撃が」
しかも挟み撃ちされたようだ。
ブックマーク。高評価。いいね。よろしくお願いします。




