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183 なるほど、なるほど、なるほど、、、、

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《剣王アイリスの視点》


 龍帝陛下も龍王陛下も思い切って言っちゃいましたね。でも大臣たちの皆も応援しているのですね。


 ケーセシャリー帝国は滅びに真っしぐらだから、公子様に頼るしか方法がないと考えていらっしゃるのかしら。


 賢王リビエラ様は、スックと立ち上がられた。その動作だけで皆を黙らせ注意を集めてみせた。


「では、剣王アイリス嬢、始商王サスティナ嬢、槍聖シュレディ卿、剣聖ノイツ卿、拳聖レオン卿の五人は、前線の支援に。

 わたくしと火聖リィジー公女様と鍛治聖エカテリーナ公女様の三人は、ここで作戦の指示を取り。

 大聖女様、龍帝陛下、龍王陛下は、公子様と修行と言うことでよろしいでしょうか?」


 賢王リビエラ様は最後に公子様の方を向いて尋ねられた。


 公子様は特に異議を挟むこともなくうんうんとお頷きなっている。この辺が公子様の大人なところだ。自分の存在価値を大きく見せようなど言う小物の発想など無縁なのだ。


「少しお待ちを我と武聖の二人ならなんとか修行について行けるかと。どうか我ら二人もお供にお加えくださいませんか?」


 龍聖が公子様に頭を下げて頼んだ。さすがに龍帝陛下と龍王陛下のお二人だけを修行に出す訳にもいかないのだろう。


「申し訳ないがそれは許せません」


 しかし賢王リビエラ様がすげなく断っていた。


「どうしてでしょう。さすがに龍帝陛下龍王陛下の二人だけでは、、、」


「ならば我々をここまで案内してくれた龍騎士メリエール隊長を同行させてください。武聖、龍聖のお二人は男性。大聖女様と一緒に修行を受けさせる訳には行きません」


 リビエラ様がキッパリと言い切っておられた。


「え? どうしてわたくしが関係するのです?」


 大聖女様がキョトンとして小さな声で尋ねた。


 大聖女様は相変わらずご本人の美しさと激しい行動力とを理解していない。あんなに激しく動かれるのにスカートだなんて。見えますから!


 うちのSクラスの鈍感大将の公子様とタメを張れるほどの鈍感さだ。


「いえいえ。大聖女様は男の方から遠ざけるようラリー公国からも大聖教国からもきつく申し付けられているだです。げふんげふん」


 賢王リビエラ様がわざとらしい言い訳と咳で誤魔化そうとする。


「「なるほど」」


 鈍感大将公子様と鈍感会長大聖女様の二人があっさり騙されて同じタイミングで納得されていた。


 このやり取りを見ていたケーセシャリー帝国の大臣達も、大国の大臣になるほどの人達だ。


 さすがに別の意味で理解したらしく小さな声で「「「「「「「なるほど」」」」」」」と異口同音に合唱するかのように呟いたとか呟かなかったとか。

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