165 龍王スーザリアンは元気よく返事をした
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《ケーセシャリー帝国、龍王スーザリアンの視点》
は?
めまいが。
なんて素敵なんでしょう?
なんてお美しいのでしょう?
こんなお美しい殿方がこの世界におられたのです?
その方がニコニコと笑顔で歩いてきた。
こんな汚らしい砦から出てこられる人はどんな貧相な殿方なのかと諦めていたらなんと光を纏った美しい殿方がやってこられたではないか。
はぁ、なにこの人?
「リリューシュ陛下のお姿は、戦闘着ですか? とてもお似合いで陛下のような素敵な人が戦闘服を着ると返って女性らしさが強調されるのが不思議ですね」
その殿方はそんな風にリリューシュ陛下に挨拶してきた。
いいな陛下ばっかり褒めてもらえて。
あゝ。陛下ったら真っ赤よ。
もう陛下の心はこの方の物ね。
あいつ(守護龍のこと。自分の父親である)やるわね。こんな優良物件だなんて。でもこれならわたくしがお相手だって。いやいやわたくしは世界一強い龍と結婚するんだから。
龍が世界一強いんだからね!
(龍帝の従者としての役目を完全に忘れています)
「公子様。こんなところでは何ですし、奥にお連れしたら、いかがでしょうか?」
ん?
なんなのこの女。横から口を挟んできたわ。目が厳つい女。
わたくしの殿方に向かって馴れ馴れしい。
「ああ。そうだね。では龍帝陛下もあなたもどうぞ」
あ、話しかけてくれた!
「「はい!」」
(龍帝と龍王の二人の元気な声が響きわたったとか)
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