157 死んでないよね?
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《レリトニール公子視点》
巨人のおじさん。剣を構えた。
それなりに様になっている。もしや高名な剣士さん?
馬鹿な事を考えていると、おじさん。なかなか激しい打ち込みを入れて来た。
ん!
結構なプレッシャーをかけてくるじゃん!
少し身体が泳ぎそうになるのを必死で堪えた。
次の斬撃には、それなりの力を込めて打ち返した。
ガキーン!
強い衝撃が両手に響いた。
巨人剣士は、片手で剣を振るってくるのに俺は両手だ。
ちょっとやだ。このおじさん強えんじゃね?
俺は、仕方がないので自分にバフをかける事にした。
正直、俺は剣士って柄ではない。一番まともではあるが、なんちゃって剣士の域を超えていないのは確かだ。
なので、お構いなしにバフをかけまくる。
その間も巨人剣士は、剛剣を叩き込んでくるのだ。
手痛てぇーよ!
手にバフだ。
よし。
掛けられるだけバフを掛け切ると、巨人剣士の剣も難なく受けることができるようきなった。
素早さが相当上がったのだろう。巨人剣士の剣がゆっくり動くように見えてきた。
これは、ゾーンか?
な、訳ないよね。バフを何度も掛けたので俺のステータスが爆あがりしただけのことだ。
力も同様である。
俺が少し厳し目に剣を打ち込むと巨人剣士は、顔を顰めて剣を受けるようになって来たではないか。
もう。勝負の行く末は見えたな。ふっ。
俺は、こんなむさ苦しいおじさんでさえ、いじめるのは嫌いなので、サクッと倒すことにした。
えい!
後頭部を峰打ちで叩いた。
ん? 大丈夫だよね?
死ぬんでんじゃね?
死んでないよね?
(大丈夫です。神はなかなか死にません。気絶しただけてす)
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