155 正々堂々の勝負
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《レリトニール公子視点》
あれ?
俺のケルベロスが、なんか冴えないおっさんになってるぞ?
(レリトニール公子には剣神ユーリプスが冴えないおっさんに見えている)
「ケルベ、いやガーディーマサルは?」
「サマルである」
「ああ。ごめん。ガーディーサマルはどこに?」
「剣士が退治した」
「え? アイリス嬢が。でもそのアイリス嬢はどこに?」
「余が切ったぞ」
「は? まさかあんたに? そんなチンケな剣で?」
(攻撃力8200の固定。不壊の魔剣。そのようにレリトニール公子には見えています)
「ウヌ? お主。余の愛剣を愚弄する気か?」
「いやごめん。そんな気じゃ。でもアイリス嬢の持ってた剣の方が凄かったし。しかもアイリス嬢の方が強いでしょ?」
(剣の性能は鑑定による正しい評価ですが、剣の腕はレリトニールの身贔屓の発動です)
「ほう。生意気な人間め。お前も余が成敗してくれよう」
(言うが早いか、剣神ユーリプスは、アイリス嬢に放ったのと同じ剣技を放っていた)
ん? 早!
このおっさんやるじゃん。
いきなり剣を放つって狂犬かよ!
「お主やるな。さっきの娘も余の剣を受け止めたはさすがだが、吹き飛ばされたが、お主は軽く受け止めた。
余に挑戦する権利が有ると認めよう」
は?
このおっさんは戦闘狂だな。
面倒くさい。
こいつはどこの巨人族なんだ?
(はい。神様ですが、気付いておりません。ユーリプスも名乗ってませんよ!)
「おっさんを倒したら経験値になるの?」
(そればっかりです)
「余を倒すとは面白い小僧だな。余を倒せるなら剣神の称号が与えられるであろう」
お! そんなイベントなの。やった!
「それでは、よろしくお願いします」
俺は丁寧にお辞儀をした。
「うむ。礼儀正しいのは良い事だな。ならば正々堂々と勝負いたそう」
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