016 いつでも転職できるのは内緒ですが、、、
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「公子様は、今レベルはおいくらなのか聞いても良いでしょうか?」
「ああ。レベル85だよ。この間、またサブ職業を変えたからね。あははは」
スキル転職によるサブ職業の付け替えはさすがにアイリスに対しても公言できないため、レベルなどについては少し分かりにくく説明するしかない。幸いこの世界では、レベル、スキル、ステータスなどは秘匿するのが普通である。
誤魔化すために教会には何度も行って実際にサブ職業の変更をして貰ったりもしている(教会ではなんど転職しても『転職』にしか転職できなかったが、、、、)
そろそろ次のサブ職業に就く予定だ。ようやく基礎職業は全てやり遂げたし、次は中級職業だ。それとも生産職にするか悩ましい。
「公子様。レベル85と言うのが、不思議でなりません」
アイリスの言葉に俺は首を傾げてみせた。
「ん? 何が不可思議なの?」
「いくらなんでもそんなレベルでAランクの魔獣を良く両断できますよね。わたくしでも、一太刀では退治できません」
「ああ。それはこの聖剣のおかげだよ。もしアイリスがこれを使ったら目をつぶっていても両断できるよ」
何しろ勇者候補の英雄と目されているモブ公子事、俺。陛下から初代勇者が残したと言う聖剣を託されているのだ。
不思議な事に本物の勇者しか機能しないはずの聖剣グランファードが俺の言う事を聞いてくれた。恐らく転生者特典だろう。
この聖剣グランファードの切れ味は、凄まじいばかりだ。この世界で最硬と言われるオリハルコンですら紙のように切り裂くのだ。
モブな俺の英雄まがいの活躍をするための必須アイテムでもある。
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