136 走る走る俺たち
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《レリトニール公子視点》
「んじゃ。行くよ」
俺はそう言うと走り出した。
皆よりもレベルの高い剣王、賢王、それに職業柄足の早い暗殺王の三人は割と楽そう走っている。
前衛職の槍聖、二人の剣聖、拳聖の四人もなんとか付いて来れるようになったらしい。修行の成果が出てるよね。
大聖女は早いらしいが俺がお姫様抱っこしている。
走るとスカート関係に問題があるらしい。リビエラに命ぜられた。
走るとスカートが破れるとか?
なんだかベールの奥深くから睨まれているような殺気を感じるのはなぜか?
ちなみに、彼女。とても体温が熱い。熱ないよねって聞いてみると、首を左右に振るだけだった。大丈夫か?
妖精王女は走らず飛んで付いてくるようになった。妖精なだけに。飛翔のスキルを取得したのだろう。
その他の後衛職、始商王、鍛治聖、風聖、火聖の四人は俺が縄で引っ張ってやっている。
俺たちは快適に飛ばしメディン、セロファ、ガーフの各街を過ぎ、ラーフの街に到着した。
ラーフでは女王陛下の軍と俺の家臣団達が一日目の野営をするはずなので軍事物資を少し置いていく。
もちろんラーフの街の騎士に物資の監視はお願いした。
それらを済ませるのに多少の時間を食ってしまい。それから幾つかの街を通り過ぎて適宜軍事物資を置いては走ってきた。
そしてようやくディーガとの国境付近にまでやってきたのだ。
まぁ、普通一日で着けるような距離ではないが。
「槍聖シュレディ。この辺は君の領地だよね。この近くに不要になった城砦は無い?」
「はい。キュレシュの街に城砦の遺跡がありますが。どうされるんです?」
「そのキュレシュの城砦の遺跡は取り除いても問題ない?」
「大丈夫ですが。どうされるのです?」
「ちょっと考えがあってね」
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