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135 女王と公子

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《レリトニール公子視点》


 破城槌(はじょうつい)なんてこの世界にあるんだ。


(レリトニール公子は、自分が子供の時に城攻めのための巨大武器の話をアリーシア女王にしたことを忘れています)


 すげぇ大っきい。


(実は相手が子供だと思って適当に大きさを説明したたためだったりする)


 でも荷物持ちとしてはこれも運ばないとね。


 ん。


 こんな大きな物をアイテムボックスに入れたの初めてなんじゃ無いかな? 少し魔力が減ったのが分かったよ。


「凄いです。お兄様」


 ん? この子。どこかで? 会ったことあったっけ?


(いまさら思い出すレリトニールだった)


 あ。


 あの記憶は王都の王宮で。ああ。あの可愛い女の子がマリーシア女王陛下だったんだ。思い出した。


 あの子が女王様になっちゃったんだ。なるほど。確か俺が十歳になる前だったよね。


 転生した俺は同年代の子供とは話が合わなかったんだよね。でもこの子は普通に大人みたいに話せる凄い子だった。


 まぁ、天才少女って奴だね。


 あの子がこんなに可愛い女の子になったんだ。


 まだ、12歳だったけ?


 あの時でも大人びていたけど今では立派なレディーだね。女の子は成長が早い。


 まぁ、俺は見た目は子供、中身は、、、なんちゃって少年だからな。でもこの子も大概、大人びているよね。


「レリトニール公子様。女王様は公子様にお会いするのを随分待たれていたのですよ。早々に挨拶に来て欲しかったですな。まさか軍事物資を集めていたとは、驚きました」


「ん? あなたは?」


「お初にお目にかかります。私は近衛騎士団長のデュラン・ジャムシクで、こちらにいるのが第一騎士団長のスラッシャー・イッシューラッツです」


 イケメンのノイツ君とイールド君の面影がある二人の渋いおじさんたちだ。


「ああ。ノイツ君とイールド君のお父様なの。伯爵閣下ですね。こちらから名乗るべきなのにお二人ともご子息にはいつもお世話になっています」


「いや。お世話になっているのは息子達の方のようで。今後も息子達をよろしくお願いします」


 見ているとその後、蒼龍騎士、剣聖ノイツ君と大剣士、剣聖イールド君の二人もお父さんと久しぶり挨拶を交わしていた。


 この四人は仲が良さそうで見ていて気持ちが良いね。


 成果を上げて胸を張って話す二人のイケメンと渋いおじさんたちの絵になる風景だ。


 良かった。良かった。


「では女王陛下。僕は先行します。陛下が辺境伯の軍勢と合流した時にまたお会いしましょう」


「はい。ですが今度こそお約束をお守りになってくださいまし」


 あれ? 可愛い頬をそんなに膨らませて何を怒っているのかな。お嬢さん?


 前になんか約束したっけ?


 あ。


 王都に行くって言ってたよね。


 忘れてた。


(実は、結婚してと言われて、相手は子供だと適当に相槌を打っていたりしますが、そこまでは覚えていません。イケメンは罪作りです)

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