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125 懲りない面々

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《リールセラート王国の摂政エクセル大公の視点》


「大公様。国境に集結しております」


「ラーキュー千人将の奴。あれほど大口を叩きおって。作戦の失敗よりも、我国の精鋭をむざむざラッシートに捕らわれたことが痛い。作戦はダメもとであったがむざむざ相手国に捕まるなど信じられん」


「大公様。いっそディーガ領をあのレリトニールとか言う公子にくれてやると言うのはどうです?」


「ワシもディーガをくれてやるのは良いと思っておるが片腹痛くてかなわん。大臣お主、スタンピードを発生させると言うような妙案は無いのか? ラッシート王国も本気で我国と全面戦争をするほど愚かではあるまい」


「悔しいですがそのような妙案は。いっそ、神々でも降臨されて奴らをめちゃくちゃにしてくれればと思います」


「デウスエクスマキナか?」


「機械仕掛けの神。そんな便利なものなど。劇では有りませんし」


「それだぞ! 大臣。でかした!」


 リールセラート王国は、古くは神々の住まいし土地と呼ばれて人は住まなかった土地だ。そこをリールセラートの初代国王が国として定住し今に至るのである。


 そして、この国には実際に神々の土地が広がっており、そこは立ち入り禁止の場所の禁忌の土地となっていた。


 本来、人が近づいてならない土地なのだが、リールセラート王国では長年、その土地を併呑できないかと研究が積まれていたのだ。


「大臣。幸いに禁忌の土地が奴らの集結しておる国境付近にあるな。あの禁忌の土地に爆弾を仕掛けよ。そして奴らを禁忌の土地におびき寄せて爆弾を爆破するのだ。

 そうすれば必ず守護者ガーディーサマルが現れるはずだ」


「なるほど。デウスエクスマキナですな」


「ああ。神に勝てる者などおらん。さすがの聖人様もお手上げだろう。ワハハハハ。奴らの悲劇の幕開けだ。ワハハハハ!」

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