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神がモブ認定しているのに皆が俺を光の公子様と崇め奉り困ってます  作者: seisei


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112 南街区

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《第一騎士団長イールドの視点》


 今日、俺は公子様のお誘いで街に遊びに来た。


 他に槍のシュレディー、近衛騎士団長の息子ノイツの四人連れだ。


 最後まで剣王アイリス嬢は俺たちと一緒に行くと言い張っていたが、よく我慢してくれたものだ。


 何しろこんな機会は悪くするともう二度と訪れないのかもしれないのだ。


 軍に参加するとはそう言うことだ。公子様以外の人から誘われていたとしたら従軍前の大切な時だと即座に断っていたかもしれない。


 この街は、テンシラーオン大公爵家の領都である。下手な国の首都などよりよっぽど立派だ。


 事実、ラッシートの首都ローアと比べても勝るとも劣らぬ規模を持つうえ、魔道都市と呼ばれほどに様々な魔道インフラにより栄えた都市であった。


 領都の中央の丘の頂上にはテンシラーオン大公爵家の居城シエロアレジオ城がその美しくも豪華な姿を浮かび上がらせおり、その真向かい。領都の南端の丘陵には王立セシーザス魔法学園が聳え立っていた。


 俺たちはその二つの巨大な建造物に挟まれた南街区と呼ばれる場所にやって来ていた。


 ここにはいわゆる商業街区だ。


 たくさんのお店が並んでいる大通りは華やかで活気に満ちていた。


 レリトニール公子様は、慣れているのか護衛も付けずになんとも気楽なものだと思った。


 まぁ、この人に真の意味で護衛など必要かは不明だが。


 剣王アイリス嬢が渾身の力を振るって首を切りに行ったとしても剣が折れてしまうとのことだった。


 名工鍛治っ公女エカテーリナ作の恐ろしく高価な魔剣を見せながらそんなことを仰っておられたから本当なのか分からないが。


 少なくとも俺の剣はこの方には通らないだろう。


「ん? なんか首に付いてる?」


「え? いや何でもありますせん。しつれぇーしゃしたーー」


 やはりこの方の察知能力はずば抜けていた。

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