111 獣人を配下とする
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《レリトニール公子視点》
徴兵は明後日となり、俺は第一騎士団に配属されることとなったらしい。
昨日までの二日間はレオン王子の希望通りにしっかりとレベリングしてあげた。
そこそこレベルが上がったらしい。
泣いてよろこんでたね。男泣きか?
ぎこちなかった喋り方がとてもスムーズになった。
レオンは、今回はラッシート王国の準貴族待遇で従軍するらしい。
獣王国ディートラは、リールセラート王国の反対側に位置する王国で今回は同盟を組むので王子のレオンも今回の従軍に参加することになったらしい。
可哀想に結構前線に送られそうだ。
「頑張んなよ。レオンならやれるさ」
まぁ。一応クラスメイトだし、レベリングしてやった仲だし。感激して泣いてたのが面白かったので、俺は応援しておく。
「レリトニール公子様。ご一緒したかったでござる」
あ。この『ごさる』は訛りね。レオンの奴、この訛りが恥ずかしくってしどろもどろになっていたんだけど、ござるぐらい許してやるといったら途端に饒舌な獅子になった。獅子人なので。
「まぁ、君は王子様だからね。頑張ってね」
「何を申す。我は第十八王子でござるゆえに、実質はレリトニール公子様よりもずっと身分が低いのでござる。
今回の留学も母の実家から支給された自費でやってきている。俺は就職先を探しに来たのでござる。
是非、吾輩を公子様の配下にしてくださらぬか?」
「いいよ。面白いし」
俺は間髪入れずに答えた。レオンのこと気に入っているし。
「ダメでござるか」
「断ってねぇよ!」
こうして、獣人のレオンが俺の初めての男の配下になった。
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