110 なんで避け者に?
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《獣王国レオン王子の視点》
休暇中国に帰っていた。そしたら教室の雰囲気が凄く変わっていた。
「皆、どうしたの?」
俺は、いつもきさくに話してくれる槍のシュレディーに尋ねた。
「ああ。皆、レオン王子がいない時にね色々あったんだよ」
それから俺は皆が過酷な修行をして来たことを知った。Sクラスでは俺一人がその修行に参加しなかったとのことだ。
「な、俺が獣人だから除け者にしたのか?」
「レリトニール公子様がそんな姑息なことをするはずがある?」
槍のシュレディーがやれやれと言ったような雰囲気で言った。
「な。お前までも俺を愚弄するのか?」
「君たち獣人はすぐに怒るよね。誰も君を除け者なんてしていないって。レリトニール公子様に聞いてごらんよ」
言うが早いか獣人国レオン王子は止める間ものなく、走り出して、従者の皆さんと談笑していたレリトニール公子様のところに行って叫んだ。
「どうして俺を除け者にして修行なんて楽しそうなことをしているんだ?」
レリトニール公子様は、一瞬何をと思ったなかキョトンとしてから何かを思い出すように手を打った。
「済まない。決してレオン王子を除け者にするつもりなどなかった。それなら従軍まで4日ほどあるし、皆で修行に行こうか?」
なんか嬉しそうな公子様。周りのクラスメイトが悲鳴をあげたのは言うまでもない。
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