107 世界は回る
本日7話目の投稿です。
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すみません。調子に乗って書いてたため、女王様の年齢を間違えて書いていました。
マリーシア女王はレリトニールより一歳半歳下で、12歳になったところでした。14歳としていましたが誤りです。
《天の視点》
この日。百人を超えるリールセラート王国の兵隊がテンシラーオン大公爵家の捕虜となった。
戦争にもなっていないのにいきなり捕虜とされたのだ。
後日、ラッシート王国はリールセラート王国に宣戦を布告した。
リールセラート王国は宣戦を布告もせずに他国で軍事行動をした。しかも迷宮国際条項に違反して迷宮にスタンピードを起こさせようとした。国際条約違反のオンパレードだ。
ラッシート王国はリールセラート王国のそれらの非をあげて宣戦を布告したわけだ。
全世界が震撼した。
もちろん、ラッシート王国は世界から支持を集め、リールセラート王国は世界から非難を集めることになる。
宣戦布告の日、リールセラート王国の各街道が完全に封鎖された。
そのような戦い方を世界が共同して行なったのは戦史上初めてのことだった。
また。今回のスタンピードを未然に防ぎ、リールセラート王国の兵達の多数を捕虜にした功績でテンシラーオン大公爵家の嫡子レリトニールに第一級大星勲章が贈られ、名誉伯爵に叙爵されることになった。
無爵からいきなりの伯爵位への叙爵など前代未聞の大事件で全世界を沸かせることとなる。
ラッシート王国の大臣の中には反対する者もおり、叙爵式はセシーサス魔法学院を卒業してからでも良いだろうという結論になった。
それまでに失態を起こせば叙爵を取りやめれば良いとの判断であった。
時の王マリーシア女王は、逆に卒業までにたくさん武勲を立ててどんな爵位を贈ればよいか分からなくなるのでは? と笑いながら言ったいう。
今年12歳の彼女は、二人の兄王子を差し置いて自分が女王になった理由を良く弁えていた。
先代の実質の国王である大公は、早くレリトニールと結婚してワシを安眠させてくれと口癖のように言っているのだから。
しかし、彼女は知らない。世界には同じような観点からレリトニール公子を狙う王族が別にもいると言うことを。
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