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105ー5 怒らせてはならない5

本日5話目です。


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《リールセラート王国の千人将軍の視点の続き》


 向こうから化け物を超える化け物が俺たちの方にやってきた。


 細身で小柄。ようやく顔立ちが確認できる距離になり彼がいや? 彼女? とにかく恐ろしく美しい顔立ちの人間だった。いや? なんか(あやかし)(たぐい)の者なのか?


 魔界の王ルシフェルは悪の権化だが神々しいほどに美しいと聞く。このような存在なのか?


 Aランク最上位の魔獣ケルベロスを瞬殺する化け物にはとても見えない。


 彼はなぜか俺のほうに迷うことなく近づいてきた。


 俺の前の工作員達は抵抗なんて無駄だと思ったのだろう。彼の行手を遮るどこのか左右に分かれて俺の前がどんどん広がって行った。


 ダダダダ!


 人の走る音ともに俺と化け物との間に誰かが走って割って入ってきた。


「公子様。お待ちを」


 それは少女の騎士だった。走ってきた勢い。急停止などから身体能力高さを伺い知れる。


 こんな化け物を護衛するつもりなのか背で庇うような仕草が滑稽だ。


「我はテンシラーオン大公爵家の冊封貴族マーキラーシュ子爵が長女にしてレリトニール大公子様が護衛騎士たる剣王アイリス•マーキラーシュである。

 聖人レリトニール大公子様のご前である。控えろ!」


 少女の口から出てきたとは信じられいほどの大音声だった。


 その迫力に話す前からタジタジとなってしまう。


 するとさらに別の女性が剣王と名乗った少女の前に立った。


「我はテンシラーオン大公爵家の領友貴族リューペンス伯爵家が長女にしてレリトニール大聖が執事たる賢者リビエラスト•リューペンスである。護衛騎士剣王の言葉が聞こえなかったのか? 下郎共。剣を仕舞って戦意無きを示せ!

 さもなくば我が第一位階魔術獄炎雷嵐(ごくえんはいほう)で焼き尽くすが如何に」


 そう言うが否や彼女の頭上には信じられないほど巨大な魔法陣が展開された。


 な、なんてでかい魔法陣だ。しかもあの速さ。


 俺の護衛の大魔術師と言わせている男が「ひっ」と悲鳴にもならないうめき声を出したのが聞こえた。


 専門家からしてもこの賢者と名乗った美女の魔法はやばいらしい。


 なんだ。


 どうなってんだ?


 剣王やら賢者やら。なんでこんな化け物ばかりが出て来んだ?

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