102 それ! もう一段加速だ!
本日三つ目です。
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《レリトニール公子視点》
ん? なんか飛んで来た。
あ。
「魔女っ公女リージィー嬢じゃない。どうしたの?」
「こ、公子様。怖かったよ。びぇーーん」
泣き出した公女を腕に抱えて、俺は走りを少し早めた。
目の前に剣王の走っているのが見えたからだ。
後ろから皆の叫び声のようなものが聞こえたが聞こえた。皆とても楽しんでいてよろしい。
「公子様。皆さん縄にぶら下がって絶叫してますけど大丈夫てしょうか?」
「バフってるから少々では怪我しないはずだよ。ジェットコースターみたいで楽しんでいるんだろうね」
だよね?
「リージィー嬢もバフかけてあげるから縄に掴まると良いよ。これからもっと早く走るから更に楽しくなるよ」
「え? お願いです。このままで、バフは結構ですから。縄に繋がないでください」
「ん? リージィー嬢はお姫様抱っこが好きなの?」
「はい。はい。大好きです。公子様のお姫様抱っこ最高。ですから縄にだけは繋がないでくださいまし」
なんか必死だ。多分お姫様抱っこを夢みていたのだろうか?
俺みたいなのでいいのか?
「本当に俺で良いの?」
「はい。はい。はい。ぜひ。ぜひこのままでお願いします。縄だけは縄だけはお許しください!」
「そんなにぺこぺこしなくても良いよ。そこまで頼まれちゃ叶えない訳にいかないね。じゃあリージィー嬢だけ特別に僕の左手でお姫様抱っこするね。
でもちょっと激しく動いちゃうからバフも掛けておこうね。よしじゃあ、剣王に追いつくぞ」
俺は更にスピードを上げた。
左腕の中の魔女っ公女リージィー嬢が急に加速したのが面白かったのだろう。喜びの雄叫びをあげだしたのを微笑ましく見守る。
あ。どうやら乗り心地が良すぎたのか眠っちゃったよ。
後ろからの叫び声も聞こえなくなったようだ。皆もこの速度にそろそろ慣れたのか。
スピードにも慣れると面白さ半減だもんな。
よし!
もう一段加速だ!
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