001 プロローグ
新連載です。
よろしくお願いします。、
ラッシート王国の都市エベンガルトは、別名を黄金の都、または魔道都市などとも呼ばれる。世界でも最も繁栄した都市の一つだ。
レルトニール•テンシラーオンは、そのエベンガルトを領都とするテンシラーオン公爵家の長男であり、将来を皆から嘱望された少年であった。
今日は、職天祭の日。
職天祭。12歳にて行われる儀式である。信奉する神に貢物を捧げ、職業を得る儀式だ。
ところが、このレルトニール公子様。すなわち俺のことだが、その職天祭で、碌でもない職業を得てしまったのでる。
それは、、、、、
『モブ』。
モブと言う職業だった。
俺はその天職を見た時、その場に崩れおれ両膝を付いて頭を垂れたのだった。
公爵家に生まれてヤッホーいしていたことなど過去の全てが虚しかった。
貴族に有るまじき職業だとか言われて追放されるのは確定だろう。
ゲームなら逆境からの逆転、真の主人公となる伏線だなんて都合の良い展開があるかもしれない。などと自分を慰めつつ、だが現実がそんな甘いものであるはずがないことも分かっていた。
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