勇者、トラックで居眠りする艦隊に活を入れる。
艦隊を遊ばせない様にします。
ガダルカナルを片付けた勇者の俺様は艦隊が眠るトラック諸島の環礁に飛来した。
連合艦隊の旗艦、戦艦大和に降り立つ。
艦隊司令部にはラヴァウルから無電で通信して貰ったので俺が飛来すると連合艦隊指揮官が出迎えてくれた。
「貴殿が勇者様でしょうか?」
山本五十六が俺に尋ねる。
「ウム、俺が勇者、日乃本太郎だ。提督。
このままでは日本は負けるぞ。今すぐ変わらねば。
俺のチートでも全てを変えるのは難しい。」
そう、勇者チートでも限界は当然ある。
歴史を捻じ曲げるのだから当然の話。
「日乃本太郎殿、どう変えれば・・。」
「まず遊んでる戦艦を使うべき。
大和のエンジンを勇者パワーで10倍にパワーアップしよう。
これで高速走行も可能となる。」
10倍にアップして10万馬力が100万馬力になってもせいぜい50ノットだろう。
当然飛行機にはどんなに馬力アップしても叶わない。
だが潜水艦なら・・。
「対空砲も未来のCIWSと言う撃てば当たる対空砲に変える。
そして主砲もレーダー連動にするので、撃てば当たる。
在留艦隊には全て施してやるので、艦隊は総員で南方の重油や資源を内地に運べ。
こんな島で日向ぼっこしてると負けるぞ!!
駆逐艦には未来の対潜電探を装備するので敵潜水艦も殲滅セヨ。
潜水艦も強化するので敵に見つからずに追跡出来る。魚雷はホーミングだ!」
等、かなりのムチャをした。
どうせ俺が介入した時点で実史とは違う歴史になるだろう。
それなら日本を勝利に導くべき。
艦隊の強化を終えると山本は・・。
「勇者様、支援感謝します。では艦隊は南方資源地帯に出航し積めるだけの資源を搭載、
そしてすぐに帰国します。」
「ウム、今の日本には資源が足りないハズだ。
戦果を求め拡大するよりは資源を集めるのが大事だ。
艦を遊ばせるな。なを、燃費は最大速度で疾走しても常時アイドリングしてるのと同じ燃費だ。
安心してかっ飛ばせ!!」
その話を聞いた艦隊司令部は大喜びで出航。
全速50ノットでモーターボートの如く疾走する巨艦に大喜び。
途中、米軍潜水艦が雷撃して来たが、50ノットの速度に追いつけず後落沈没。
以後、連合艦隊の艦は雷撃不可能となる。>敵潜水艦は駆逐艦が美味しく射止めました。
艦隊が出航した後、竹島などの基地滑走路も強化。
特に狭いと陸から不評だった竹島は戦後の空母を参考にアングルドデッキ式に改造。
同時に離着陸出来ると好評となる。
また戦闘機、爆撃機は当然強化しF6Fならタイマン出来る様にする。
燃料はアメリカからハイオクをアイテムボックス限界までパクり、タンクに貯蔵。
>ガダルやラヴァウルにも。
その後内地にも飛び、途中のサイパン、パラオペリリュー、硫黄島も強化。
全ての基地を強化し補充すると敵も簡単には攻め込めなくなるだろう。
ミッドウエーでの敗北から数か月。
日本は異世界帰りの勇者で変わって行ったのだ。
次回は内地編です。