閑話 ガダルカナルのラヴァウル航空隊
俺は坂井3郎、台南空の先任搭乗員だ。
勇者とか言う少年が現れガダルカナルを襲った米軍を単独で殲滅。
しかも多量の物件を全て魔法とかでガダルカナルに送ったと言う。
疑う訳では無いが、あまりの事に頭が付いて行かない。
しかも零戦の欠点も潰したと言う。
確かに見た目は変わらないが上昇力も上がってるし無電も完備。
照準器にドラレコとか言う記録装置が付属し、戦果を映像として残せると言う。
総天然色で。
しかもナビとか言う地図機能もあり、雲に突入しても機位を喪失しないと言う。
どうなってるの???(;^ω^)
それでも我等はチャートに位置を書き込む事は止めない。
自分を守るのは自分だけ。
メカだけに頼っては万一の際に命を支払うハメになるのだ。
無線スイッチを入れると雑音なくラヴァウル基地からの指令が入る。
「コチラ基地司令、斎藤だ。敵影は無いと思うがガダル周辺では用心セヨ、
間もなく基地に到着する。基地では出迎え準備完了済。
ガンバレ!!」
何時も無口なオヤジ、斎藤司令だが部下を失う事なくガダルカナルを防衛して貰えたのが嬉しいのだろう。
しかしN島隊長があんな短気だったとは・・。
信頼してた隊長だったが思った通りに事が運ばないと癇癪起こし荒れるとは。
今後の作戦指導は笹井隊長が指揮する事になりN島は更迭し内地に送還すると言う。
笹井隊長は大尉に昇格し、俺が第一小隊を率いる事になる。
やがて27機の零戦は敵影を見ずにガダルカナル基地に到着。
既に基地の物品も到着してたので出迎えも万端。
ここに戦史に残るガダルカナル争奪戦が始まるのだ。
閑話です。