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閑話、絶望のUSA艦隊
航空機部隊がほぼ壊滅した事で我が艦隊は戦艦砲撃戦を挑む決意をした。
真珠湾の船は現在、アリゾナを除いて浮上させドックで再起してる最中だが、
幸いにも新鋭戦艦が間に合い、訓練を兼ねて出撃してた。
新鋭戦艦ミズーリは波を蹴立て敵を目指してた。
「艦長、やはり戦艦ですな。」
「ウム、時代は変われど一隻ならともかく艦隊の戦艦を航空機で撃破するのは戦艦だけだ。」
そう、POWとレパルスは護衛も無しで敵空域をウロウロしてたので撃沈されたのだ。
我が艦隊は数は減ってもエアカヴァーは残してる。
だが彼等は知らなかった。
速度がモーターボート、いや後の時代を知ればジェットボート並に速い速度で疾走する、
敵艦隊と相対する事を。
そして命中率が10倍は違う事を。
ガンガン接近して来る敵艦隊の蹴立てる波が尋常では無い事に気づいた時、
彼等は自分等が愚かだった事を悟るのだが、既に手遅れ。
地獄の窯の蓋は開いてたのだ。
次回、艦隊決戦。
USA太平洋艦隊の最後。
 




