表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

平凡な日常生活

リアルが忙しすぎて何もできていなかったのでリメイクしました

「整列‼」


白い白衣を着た男が大きな声で命令を下すと多くの子供たちが部屋から出てくる。出てきた子供たちは年齢相応の表情は見れず、人情のように無表情で静かに整列をしていた。

子供たちは病院で来ているような白い服を着ており、素足でたたずんでいた。

男が子供たちを確認すると何事もなかったように手元の資料に目線を向ける。


「本日のOECを説明する……」


男が説明をしていても子供たちはピクリとも動かない。ただ、虚ろな目で地面を見つめているだけである。

男の説明が終わると子供たちは各自目の前にある所定の机に座り、既に配られているプリントを解き続ける。大学を卒業している大人や大学教授が見ても顔を真っ青にするような問題の数々を子供たちは解いていく。

2時間、3時間と徐々に時間が経過していく。5時間を過ぎたところで一人。また一人と、徐々に鉛筆を書く手が止まっていく。そんな中、ただ一人だけ鉛筆を止めることなく動かし続けていることもがいた。しばらくすると、その子供は鉛筆を置きプリントを裏返した。

問題がすべて解き終わったサインである。

白衣を着た男がプリントを回収し機械を使い答え合わせをしていく。プリントが機械から出てくるごとに別の部屋に歓声が上がる。そんな状況の中でもほかの研究員は必死にパソコンを叩き、たった今算出されたデータをもとに資料を作成していく。

問題を解き終わった子供は何もすることはなくただ机に座り前を向いていた。まるで何事もなかったかのように静かに…。

しばらくして、大柄な男が部屋に入ってきた。男はほかの子供たちには見向きのせず真っ直ぐこちらに歩いてくる。先ほどの子供の前まで行くと止まり子供に何か話している。その様子を黙ってただ眺めるかのように先ほどの子供は静かに見つめていた


「そこまで!!本日のOECはここまでとする。適宜速やかに部屋に戻るように」


先ほどの白衣を着た男が号令を下すと多くの子供たちは疲れ切った顔で部屋を後にしていった。そんな後姿をただ一人何もなかったかのようにたたずんでいることもが見ているのだった。



-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


「…」


「っん…」


自然と目が覚める。ゆっくりと目を開けると先ほどまで見ていたような真っ白の空間ではなく、よく知っている茶色の壁が目に入った。何だか、懐かしい夢を見ていたようなそんな感覚だった。

寝ぼけている頭でゆっくりとベットから降りると自動で部屋の明かりがつく。鏡の前で寝癖がないのかをチェックをし、寝癖がないことを確認しクローゼットにしまってある服を取り出すために移動すると自動でクローゼットが開く。これから学校に行くための制服に袖を通していると一階から階段を駆け上がってくる音がした。そしてしばらくすると勢いよくドアが開けられ


「お兄ちゃん!!今日は入学式だよ。早くしないと遅刻しちゃうよ…」


元気よく階段駆け上がってきてオレの部屋まで押し入ってきた人物、篠崎結花

これが現在のオレの家族であり、妹である。


これから下に降りようと思っているタイミングでの結花からの突撃を受け少し呆然としていると


「なに、ボーッとしてるの?お兄ちゃん。早く下に降りて朝ごはん一緒に食べよう!!」


そういうと、結花は元気よく下に降りて行った。オレもいつまでもボーッとしているわけにもいかないので急いで結花の跡を追いかけるように部屋を出て階段を下りていく。一回のリビングにたどり着くと朝ごはんが並べられており既に、結花、父さん、母さんが席に座ってオレを待っていた。席に着くと一番に母さんが話かけてた。


「おはよう、カヲル。今日は入学式だけどしっかり寝れた?」


今俺に話かけて来たのが母親である篠崎莉愛。本当に30代台なのかと疑ってしまうほどの若さと声の張りの良さ。そして、何よりも目立っているのが腰当たりまである長い髪である。茶色いカラメル色の透き通ったような色をしている。初対面なら間違いなく記憶に残るほどの綺麗な髪をしている。


「莉愛…カヲルはもう高校生なんだぞ。いい加減その心配性を直したらどうだ…」


タブレット端末を片手にネットニュースに読み更けながら会話に参加してきたのが父親である篠崎英一郎。現在のネット社会を確立させた人物であり、世界的にも知らない人はいないと思われるほどのとんでもない有名人である。しかし、本人は自分が有名人であることを鼻にはかけずひたすら世界情勢についての知識を蓄えこれから変わりゆく世界の命運を明るくしようと日々努力をしている。


「そんなことよりも早く朝ご飯たべようよ!お兄ちゃんを待ってたらお腹空いてきちゃったよ。」


「確かにそうだな。待たせてしまって悪かった。早く食べるとしよう。」


これから新しい日常生活が始まる。どうかこの平凡な生活が続くことを祈っている。そして、今この瞬間オレは心からこの食卓を楽しんでいる一人の若者であることを祈ろう。

誤字あったらyorodesu

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ