Dear;
少しづつ書きます。
お暇なときにどうぞ。
午後5時。
いや、午後4時かもしれない。
もっと早い日もあるだろう。
早くも遅くも、「夕方」と呼ばれる時間が訪れる。
小学生がお母さんの作る夕飯を心待ちにして家路を急ぐ時間。
中学生が部活動に青春を捧げている時間。
または、高校生が部活の開始時刻に間に合わせるために廊下を走っている、時間。
私はそのどれでもあり、どれであるとも言い切れない。
私はそのすべての時間を感じることができる。
しかし、どの時間にも並行して存在することはできない。
小学生のときに好きだった男の子が、将来誰に告白して、付き合って、いつ別れるかを知っている。
それが決して自分ではないことを知っている。
その男の子とは同じ高校にならない、だから告白するなら今よ、と助言することもできる。
できるけれど、そうすることで未来がどう変わるかまではわからない。
ただ、何もできないのである。
そうでありつつもその心に存在し続ける、閉じ込められた存在なのだ。
いつの時間であれど私を定義することなど不可能で、誰であっても私を開放することはできない。
さて、私は誰だっただろう。
いや、私は存在していただろうか。