表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Dear;

作者: 杉樹マナ

少しづつ書きます。

お暇なときにどうぞ。

午後5時。

いや、午後4時かもしれない。

もっと早い日もあるだろう。


早くも遅くも、「夕方」と呼ばれる時間が訪れる。


小学生がお母さんの作る夕飯を心待ちにして家路を急ぐ時間。

中学生が部活動に青春を捧げている時間。


または、高校生が部活の開始時刻に間に合わせるために廊下を走っている、時間。


私はそのどれでもあり、どれであるとも言い切れない。


私はそのすべての時間を感じることができる。

しかし、どの時間にも並行して存在することはできない。


小学生のときに好きだった男の子が、将来誰に告白して、付き合って、いつ別れるかを知っている。

それが決して自分ではないことを知っている。


その男の子とは同じ高校にならない、だから告白するなら今よ、と助言することもできる。

できるけれど、そうすることで未来がどう変わるかまではわからない。


ただ、何もできないのである。

そうでありつつもその心に存在し続ける、閉じ込められた存在なのだ。


いつの時間であれど私を定義することなど不可能で、誰であっても私を開放することはできない。


さて、私は誰だっただろう。

いや、私は存在していただろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ