表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: みつき
1/1

ベルが鳴る。


私は男の胸に乗せていた顔を少し上げ、時間が来た事を告げた。


「もうそんな時間かあ。楽しい時間はあっというまだな」


私はその言葉に微笑む。そして男の手を引いて風呂場へ向かうと丁寧に身体を洗い流した。



服を着ると男は不意に私を後ろから抱き締めた。


「僕はね、ハルちゃんがいるから、頑張れるんだよ」


息が止まる。


「ハルちゃん、いつもありがとうね」


男は優しい口調で続ける。


「ハルちゃん?


…どうかした?」


私は無言のまま手を伸ばすと、黙って男の頭を撫でた。


男は何か幸福な勘違いをしたのか、口元を緩ませ、目尻を垂らした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ