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ガーディアン  作者: soy
9/16

お姫様抱っこ…

クライブ目線です

可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い

俺は思わず抱き上げていた

ラケシスは俺の腕の中で可愛い声を張り上げている


「クライブ、なんで村の中突っ切るんだ!逆回りの方が隊にすぐついただろ!」


解っていた、だけど、腕の中にいるラケシス様が可愛くて長く抱き上げていたかった


「ああ、そうでしたね、うっかり」

「うっかりじゃない、お、おろせバカ」


ラケシス様は怒っていても可愛い

すると回りの村人から声をかけられた


「副隊長がお姫様抱っことは、体調の悪いお嬢さんならうちの店で休ませるかい?」


俺は取り合えず足を止めた


「クライブ!立ち止まるなバカ」

「ラケシス様はバカバカ言いすぎじゃないですか?」


顔をのぞくと、ラケシス様は顔を赤らめて眉を寄せた


「見るな!」


可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い

抱き締めたいのをぐっと我慢する


「えっ?嘘でしょ!隊長さん?えっ?女の子にしか見えないけど?ばつゲームかなんか?」


俺は笑って言った


「ラケシス様は女の子だけど?なんで皆ラケシス様を男だと思うのか、俺には解らんのだけど?」


ラケシス様は俺が自分の方を向かないように、手で俺の顔を押す


「く、クライブ、じ、自分で走るから、おろせ!」


俺はきこえないふりをした


「じゃあ、おっちゃん、俺、ラケシス様、隊まで運ばないとだから」

それだけ言うと俺はまた走り始めた

「クライブ!話をきけ、おろせー」

「すぐつきますから、暴れないで下さい」


俺はおろす気はない

ラケシス様は自分の顔を手で覆い隠す

ラケシス様の可愛い顔が隠れてしまって少し悲しいが我慢する


「クライブ…恥ずかしいの…お願いだから…ねっ」


可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い

可愛いすぎて鼻血出そう

ラケシス様の可愛い声に思わず足を止め、ラケシス様を除き混むと耳まで真っ赤だ


「ラケシス様?」


少し声をかけると、ラケシス様は顔を覆っていた手をゆっくり口元に持ってくると言った


「…バカ、おろせ…」


あまりの破壊力にゆっくりと彼女を腕から解放する


「クライブのバカ」


ラケシス様はそのまま隊の方に歩きだした


「ラケシス様、俺も戻ります」


ラケシス様の左側を歩きながら、ラケシス様をなぜ探していたかを思い出した


「あっ、ラケシス様エイラム様から手紙が届きました」


俺は懐に入れていた手紙をラケシス様に手渡した

ラケシス様の目が輝いている


「クライブ、ありがとう、これのために私を探してくれてたんだな!」


俺が手紙を渡すためにラケシス様を探していたのは、ラケシス様の嬉しそうな顔が見たかっただけなんだ

ラケシス様は器用に封筒を開けて中の手紙を読んでいる

ラケシス様は手紙に気をとられて自分の格好はもう忘れてしまったようだ

村の男達がラケシス様を見るために店や家から、わざわざ出てきてる

殺してやろうかと思った瞬間ラケシス様が俺の腕にしがみついた


「クライブ、見ろ、エイラム様が今度の隊長会議には、お前をよこすようにって言ってる…副隊長で良いのか?」


俺は腕に意識が持っていかれそうだったが、必死に冷静を装った


「エイラム様が、俺を指名するって事は大丈夫なんじゃないですかね?」

「私では役不足って事だろうか?」

「違いますよ、火の隊長と、水の隊長は俺の先輩隊員だったから、会わせたくなっただけでしょ?」


エイラム様が何をしたいのかは、推測しかできないが、たぶん合っていると思う

俺は村の男達を睨み付け、右腕にラケシス様の体温を感じながら隊に向かって歩いたのだった

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