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第2話 寝起きの最高神と脳筋の暴走! 台風を消し飛ばして経済V字回復!?


ヤマトはイザとミミに引っ張られ、新幹線に飛び乗った。いや、正確には「神速移動」だ。イザが手を叩くと、景色がビュンと流れる。東京から伊勢神宮まで、わずか数分。電車なんか使わず、空を飛んだような感覚。


「すげえ……これが神の力か。ガソリン代ゼロでエコじゃん」


イザが大笑い。


「当たり前だろ! 俺たちの時代は天の浮橋だぜ。現代の新幹線なんか足元にも及ばねえ」


ミミが優しく微笑む。


「でも、ヤマトさん。気を付けてね。私たちの力は強すぎるの。スサなんて特に……」


伊勢神宮に到着した瞬間、異変が起きた。空が真っ黒になり、強風が吹き荒れる。参拝客が悲鳴を上げて逃げ惑う。神宮の内宮、本殿近くで光の渦が巻き起こっていた。


「来たぜ、アマちゃんとスサ! 高天原の双子だ」


光の中から現れたのは、美しい女性と荒々しい青年。女性は太陽のような輝きを放ち、青年は嵐のようなオーラ。古事記そのまま――天照大神と須佐之男命。


女性が目をこすりながら。


「ん……ここ、どこ? アマちゃんだよ~。スヤスヤ寝てたら起こされた……」


青年が大声で。


「うおおお! スサだぜ! 地上最高! 酒はどこだ!? 女は!? 戦いは!?」


ヤマトは圧倒された。アマちゃんは可愛らしく、でも威厳たっぷり。スサはマッチョで短気そう。イザが紹介する。


「よお、アマ、スサ。こいつがヤマト。俺たちの相棒だ。日本再生の主人公よ」


アマちゃんがヤマトをジッと見て、ニコリ。


「ふふ、いい子ね。古事記の血統かしら? よろしくね、ヤマトくん。この国、暗いわ。私の光で照らさないと」


スサが拳を握り。


「暗い? だったらぶっ壊して作り直せばいい! よし、まずはこの風で邪魔な雲を吹き飛ばすぜ!」


スサが腕を振り上げると、台風級の嵐が! 神宮の木々が折れ、屋根瓦が飛び、参拝客パニック。ヤマトが叫ぶ。


「待て待て! 暴走すんなよ! これじゃ逆効果だろ!」


ミミが慌ててスサを抑える。


「スサ、落ち着いて! 古事記みたいに天の岩戸でアマちゃんを閉じ込めないのよ!」


アマちゃんがため息。


「またスサのせいで……。でも、これをチャンスにしましょう。ヤマトくん、一緒に日本の問題を解決よ」


四神とヤマトは本殿に集まる。そこに浮かぶのは、再びのビジョン。日本全国の地図。赤く点滅するのは「経済停滞ゾーン」。特に中部地方、工場閉鎖と失業率の高さが目立つ。


イザが説明。


「国生みの次は、高天原の統治だ。アマちゃんの光で活力を、スサの嵐で古いものを一掃。現代の問題は『停滞』だぜ。円安で企業が苦しみ、若者が夢持てねえ」


アマちゃんが手を翳す。古事記で高天原を照らしたように、光の玉が飛ぶ。


シュワァァ!


地図上で中部が輝く。仮想の工場が再稼働、株価が急騰、若者たちが起業ブーム。失業率が一気に下がるデータ。


「わあ、すごい! これ、太陽光発電みたいにクリーンエネルギーも増えてる!」


ヤマトが興奮。だが、スサが不満げ。


「光だけじゃつまんねえ! 俺の出番だぜ!」


スサが飛び出し、神宮の外へ。ちょうどニュースで流れる台風接近の予報。東海地方に上陸寸前だ。


「この嵐、俺がコントロールしてやる! 災害を味方につけろ!」


スサが空に拳を突き上げ、嵐を操る。古事記で八岐大蛇を倒したような豪快さ。風が渦を巻き、雨雲を東京方面へ押し流す。結果、台風は上陸せず、恵みの雨だけ残る。


全国で大喜び。SNSが「奇跡の台風逸れ!」で埋まる。ヤマトのスマホが通知ラッシュ。


「マジかよ……政府も困惑してるぞ。『神風再来』だって」


だが、喜びも束の間。スサの暴走が新たな問題を呼ぶ。嵐の余波で、中部の高速道路が冠水。トラックが立ち往生、物流ストップ。経済が一時凍結。


「スサのバカ! やりすぎだ!」


イザが怒鳴る。スサがヘラヘラ。


「悪ぃ悪ぃ。力加減がわかんねえんだよな、現代じゃ」


アマちゃんが仲裁。


「いいのよ。これで学べるわ。神の力はバランスが大事。ヤマトくん、あなたが司令塔ね。私たち神は力任せだけど、人間の知恵が必要」


ヤマトは頷く。頭をフル回転。


「よし、じゃあこうだ。スサの風で冠水を乾かせ。アマちゃんの光で道路を乾燥加速。イザとミミは土を固めて補修!」


神々が一斉に動く。スサの風が水を吹き飛ばし、アマちゃんの光が蒸発を促す。イザが土を練り、ミミが生命力を注ぐ。わずか数十分で道路復旧。トラックが動き出し、物流再開。


地元民が集まり、拍手喝采。「神様ありがとう!」の声。ヤマトは神々に見とれた。


「これが……古事記の神々か。俺一人じゃ無理だった」


スサがヤマトの背をバンバン叩く。


「やるじゃねえか、ヤマト! お前、なかなか使えるぜ。次はツクヨミだか、オオクニヌシだか、誰呼ぶ?」


アマちゃんが地図を指す。


「次は出雲よ。経済だけじゃなく、少子化の本丸。オオクニ(オオクニヌシ)を起こして、家族再生を」


だが、その時。政府のヘリが上空に。警視庁の特殊部隊が神宮を包囲。自衛隊も出動態勢。ニュースは「テロ? 超常現象?」と大騒ぎ。


「ヤバい、人間界が動き出したぞ」


イザが舌打ち。ヤマトは決意を固める。


「逃げない。話せばわかる! 俺たちが日本を救うって!」


神々がヤマトを囲み、にやり。連載の幕開けは、まだ始まったばかりだ。


(第2話 完)


次話予告 : 政府包囲網突破! オオクニ降臨で出雲大決戦。少子化に挑む家族神話編! スサの再暴走で全国ブラックアウト!?

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