表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【5月1日コミック2巻発売】呪われ王女は魔法植物を研究したい~公爵様が婚約者!?私、呪いで幼女になっているのですが~  作者: かのん
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/69

コミック2巻 発売記念SS ロムアの買い物

 ロムアは、ぬいぐるみ屋の前で足を止めた。


 そこには小さなぬいぐるみから大きなぬいぐるみ迄、色々な可愛らしいぬいぐるみが並んでいる。


「これは……可愛らしいな」


 じっとそれを見つめていたロムアは、店の中に入ると店主に声をかけた。


「あのうさぎのぬいぐるみを購入したいのだが」


「え? は、はい。もちろんでございます」


「首に、可愛らしく赤……いや、ピンク色のリボンをつけてくれるかい?」


「もちろんでございます」


「ふむ……いやちょっと待ってくれ。そうだ。向かい側に宝石店があったね」


「え? は、はい」


 ロムアは少し考えこむと言った。


「少し待っていてくれ」


 そういうと、ロムアは一度店を出て向かいの店にむかった。


 手に取ったのは手のひらに収まるほどの大粒の宝石の付いたブローチだ。


 シャーロットと同じ瞳の色のそれをもってぬいぐるみ屋へと戻ると、ロムアは言った。


「これをうさぎの首元のリボンの上からつけてくれ」


「こ、これは……こんな高価なものをでございますか?」


「ああ。頼むよ」


「かしこまりました」


 準備が整うと、大きなうさぎのぬいぐるみを抱えてロムアは歩いていく。


 こんなに可愛らしいぬいぐるみを大の男が持って歩いているというのはだいぶ人の目を引く。


「あれは……ロムア様では?」


「四大公爵家の?」


「あんなに大きなうさぎのぬいぐるみを……どうなさるのだ」


「まぁ、見て? 大きな宝石!」


 人々は口々に噂する。


 そんな声など聞こえていないロムアは、上機嫌で歩いていく。


 それから馬車に乗り込むと、目的地まで向かう。


 目的地はといえば……シャーロットの住まいである北の離宮であった。


 屋敷の前でロムアはレオンと待ち合わせていた。


 馬車から下りて来たロムアが大きなぬいぐるみを持っているのを見て、レオンは目を丸くした。


「それは……?」


「ん? あぁ。小さな妖精さんに似合うと思ってね」


 レオンはしばし考えこむとうなずいた。


「たしかに、シャーリーによく似合いそうだ」


「そうだろう? これをさ、ぎゅっと抱きしめている妖精さん、絶対に可愛いと思うんだ」


「同意する」


「だろう?」


 男二人が、門の前でうさぎのぬいぐるみを挟んでうんうんとうなずきあっている。


 なんとも異様な光景である。


「楽しみだな」


「ロムアはセンスがいいのだな」


「んー? どうだろう。僕って人に贈り物とかしないから」


 鼻歌を歌いながら二人は門をくぐってシャーリーの元へと向かう。


 シャーリーは魔法植物の研究の為に温室におり、二人が中に入ると、キラキラとした可愛らしい微笑みを向けた。


「レオン様。ロムア様。ようこそいらっしゃいました」


 少女の微笑みとは、こんなにも可愛らしいと感じられるものだっただろうか。


 ロムアはうさぎのぬいぐるみを、シャーリーへと差し出した。


「どうぞ。小さな妖精さん。僕からのプレゼントだよ」


「え? こんなに可愛らしいぬいぐるみを、私に?」


「あぁ。どうだろう。喜んでくれるかな?」


 ロムアの言葉にシャーリーはうんうんとおおきくうなずく。


 そしてロムアからぬいぐるみを受け取ると、ぎゅっとそれを抱き締めた。


「わあぁぁぁ。ふわふわだ」


 あまりにも可愛らしい。


 ロムアはレオンとうなずき合うと、じっとシャーリーの姿を見つめた。


 ぎゅっとぬいぐるみを抱き締めていたシャーリーは二人の視線に気づき顔をあげた。


「あ、あの。どう、なさったのです?」


「いや、可愛らしいなぁと思って」


「あぁ。シャーリーは……可愛いな」


 二人の言葉にシャーリーは顔を赤らめた。


「あ、あの、そんなにじっと見つめられると、恥ずかしいです」


 照れた様子も可愛らしくて、ロムアはふらつく。


「どうしよう。僕……人がこんなにも可愛らしく思えるのは初めてだ」


 レオンもロムア同様にふらつく。


「たしかに。私もだ……シャーリーの可愛さは……あまりにも危険ではないか?」


「あぁ。本当に」


 あまりにも大げさな二人に、シャーリーはむぅっとぬいぐるみに少し顔を埋めながら言った。


「もう。お二人共冗談ばっかり」


 その姿すらあまりにも可愛らしい。


 ロムアは、椅子をセッティングすると、シャーリーにそこに座ってもらう。


 レオンは、スカートやぬいぐるみを持つ角度をなおし、そして、二人はならんでうなずいた。


「今度、どうにか絵師を連れてこれないものだろうか」


「たしかに。それはいい考えだね」


「こんなに可愛らしいのだ。どうにか形に収めたい」


「僕にもそれ一枚くれる? くれるなら、僕が描いてもいいよ」


 とんとん拍子に二人で話しが進んでいくのをシャーリーは慌てて止めた。


「あ、あの! 私なんかの絵なんて、いりません」


「僕はほしい」


「私もだ……だが、ロムアがもつのか」


「なんだい。独占欲かな? 一枚くらい許してくれよ。こんなに可愛らしいんだ。僕だってほしい」


「たしかに……」


 二人の言葉にシャーリーはふっと吹き出した。


「ふふふ。もう、お二人ったら」


 その姿もあまりに可愛らしいものだから、ロムアとレオンは微笑ましくてそれをまた眺める。


 シャーリーは冗談だと思っているかもしれないが、二人は本気だった。


 その証拠に後日、ロムアは大量にぬいぐるみを持ち込むとそれを並べ、シャーロットにその中心に立ってもらいレオン監修の元絵を描いた。


 あまりにも真面目な二人の様子に、シャーリーは何も言えなかった。


 しかもさらに後日、妖精達やジョンに二人が絵を見せびらかしているのを見て、何とも言えない気持ちを味わったのであった。



皆様、呪われ王女、えすえいち先生の漫画の2巻が好評発売中です(*´▽`*)

コロナEXで連載中ですので、見ていただけると嬉しいです!

どうぞよろしくお願いいたします(●´ω`●)

リンクが下にありますので、イラストをポチッとして見ていただけると嬉しいです!

1巻のリンクは、単行本1巻へ飛びます。

2巻のリンクは、コロナEXというTOブックスのサイトへ飛びます!

1話、2話はコロナEXで無料で読めますので、試し読みだけでもしていただけると嬉しいです!

また、もしよろしければ、コロナEXの漫画へグッドボタンもよろしくお願いいたします(●´ω`●)

登録していなくても押せます。(お気に入りは、登録しないと出来ないのですが)

読者の皆様が読んで下さったり、グッドボタン下さったり、Xで感想を投稿していただけたりすると、とてもとても嬉しいです!!

いいこと尽くしです(*´▽`*)

どうぞよろしくお願いいたします!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪われ王女は魔法植物を研究したい~公爵様が婚約者!?私、呪いで幼女になっているのですが~ 書籍1巻

img_f13f059679b249de89cae1c4b84edf7a2060
書籍特集ページはこちらから
コミック1巻

img_f13f059679b249de89cae1c4b84edf7a2060
書籍特集ページはこちらから
コミック2巻

img_f13f059679b249de89cae1c4b84edf7a2060
書籍特集ページはこちらから
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ