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【11/1書籍2巻&漫画1巻発売】呪われ王女は魔法植物を研究したい~公爵様が婚約者!?私、呪いで幼女になっているのですが~  作者: かのん
第二章

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3話

 私は呆然としながら立ち尽くしていると、私のことを慰めるようにジョンが私の体へと優しく鼻先を寄せる。


「大丈夫か? すまない……来るのが遅くなった」


「ジョン……どうしましょう。私、また小さくなってしまったの」


「……あぁ」


「可愛いからって……えー……どうしましょう」


「妖精は、可愛い物がものが好きなのだ……主は可愛いから」


「……困っちゃうわ……」


 私は大きくため息をつく。


「ジョン……妖精達はどこへ向かったのかしら……」


「森で何かあったようだ。それを調べに行ったのだと思う」


 ジョンも検討はついているのか、森へと向ける視線は鋭い。


 何があったのだろうか。


「そう……はぁ。また話は帰って来てからね。ジョンは行かなくてもいいの?」


 そう尋ねると、ジョンはうなずく。


「大抵のことは妖精達で対応できる」


「そうなのね」


 私は仕方がないかと諦めると、自分の洋服を見て呟く。


「体にフィットする仕様……って言ってたわね。だから服がぴったりになっているのね。はぁぁぁ。そういう所はしっかりしているのに……」


 がっくりと項垂れる私に、ジョンが耳を垂れ下げる。


「もっと早く駆けつけるべきだった。すまない」


「いいのよ。ジョンのせいじゃないもの」


 私はそこでふと、ジョンに対して着やすい口調で話をしていたことに気が付いた。


「ごめんなさい。私、喋り方」


「ん? あぁ。その方がいい。これまでだって、たまにそうだっただろう?」


「そう、だったかしら?」


「ふふふ。私も主の友の一人だ。どうかそのままで」


 私はジョンの言葉に、微笑みを返すとジョンがその場にしゃがみ頭を下げる。


「魔法植物を採取に来たのだろう。一緒に行こう」


「いいの? ありがとう」


 私はジョンの背中に乗ると、小さくもう一度息をついた。


「せっかく大人に戻ったのに、残念だわ」


「まぁ、すぐに戻れるさ」


 そうだといいのだけれど、どうにも気持ちが、沈んでしまう。


 ただ、我ながら単純だと思うけれど、聖域の森をジョンと走ればそんな気持ちも変わっていく。


「ジョン! 止まって! あそこの植物を採取するわ!」


「あぁ」


 きらめく美しい魔法植物。毒素を含むこの植物には様々な可能性がある。


 私は魔法植物を採取しながら、そう言えばとふと思い出す。


「森の民のお酒って、どうやって魔法植物の毒素を抜いているのかしら」


 以前、森の民の皆との宴会の場でお酒の匂いをかがせてもらったことがある。


 そこで魔法植物が使用されていると気づいたのだ。


「今度、ルッソさんに聞いてみないと」


「呼んだか?」


「え?」


 顔をあげると、目の前にルッソさんがしゃがんでこちらを見つめており、歯を見せてニッと笑った。


「わぁっ! る、ルッソさん!?」


「私もいるわよ」


「リリーお姉様!?」


 音もなく現れた二人に、私の心臓はドキドキと大きな音を立てる。


 ジョンはその様子に喉の奥でくくくっと笑っている。


「もうー! 声をかけてください。びっくりしました」


 そう告げると、ルッソさんはケラケラと笑いながら答えた。


「いや、夢中になっていたから驚かせようと思ってな」


「それにしてもシャーロット」


「「どうして子どもの姿?」」


 二人は息ぴったりな様子で私にそう尋ねて来た。


 私は魔法植物を採取して籠の中へと入れると、これまでのいきさつを二人に伝えた。


「せっかく大人に戻ったってのになぁ」


「大変だったわね」


 私はうなずく。


「本当に……また、妖精に会ったら戻してもらいます」


「それがいいな。それで、さっき俺の名を呟いたがなんだった?」


 そうだったと思い出すと、私は気になっていたことを尋ねた。


「お酒の中に魔法植物が入っていたでしょう? あれ、どうやって作っているか、教えてもらえますか?」


「あぁ、そう言えば前に気になっていたよな。俺は分かんねぇから、集落に着いたら酒造りをしている奴を呼んでやるよ」


「ありがとうございます! お姉様とルッソさんはここで何をしていたんです?」


「ルッソと一緒に、刺繍に必要な糸を集めに来ていたの。この森すごいのよ? 糸を吐く虫がいるのよ」


「糸を吐く虫! それは面白いですね。教えてください」


 私がそう言うと、二人は笑う。


 たくさん知りたいことがある。おかしいだろうか?


 少し不安になるけれど、二人は嫌がることなくうなずくと言った。


「じゃあ、森の民の集落へ行こう」


「そうね。そこで詳しく話すわ」


「はい!」


 私はジョンの背中に乗せてもらい。二人と共に、森の民の集落へと向かったのであった。


 ただ、驚いたのは、お姉様の足が速くなっているということ。


 ルッソさんと同じように森の地形をうまく生かしながら走っている。


「……お姉様、すごい」


 そう呟くと、お姉様がルッソさんと似た歯を見せた笑みを浮かべて言った。


「体を動かすのって本当に楽しいのよ! ふふふ! 私今最高に幸せよ」


 お姉様は何でもできて本当にすごい。


 自分の短い脚をちらっと見て、お姉様のようには私は出来そうにないな……。


 私はそう改めて思ったのであった。




リリーが逞しく成長中です!!!


最近私は焼き芋を食べるのにはまっています。

美味しいですよね。

秋ですね。たくさん、食べましょう(●´ω`●)

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呪われ王女は魔法植物を研究したい~公爵様が婚約者!?私、呪いで幼女になっているのですが~ 書籍1巻

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